こんばんは。NNSです。
先日、新規のクラウドファンディング事業者としてローンチした、
【マリタイムバンク】が非常に興味深く、
まだ登録はしていませんが、色々調べています。
と、まず、マリタイムバンクがどう【異色】なのかについて一言で書きますと、
タイトルで既に触れている通りではありますが、【船舶専門です】というところです。
(スキームは貸付型、ソーシャルレンディングです)
・・・船舶?貸付?クラファン??
なかなかパッと、こう、頭にイメージが浮かびづらいですよね。
正直に言えば、ご紹介記事を書いている途中の私も、
まだ完璧にはイメージが固まりきれていないまま書いている状況です。
ただ、まず、パッと分かりやすくイメージを持ってもらうべく、
フレーズを少し考えてみましたが、こう考えると分かりやすいかもしれません。
ざっくりと、【ビットリアルティの船舶版】といった感じです。
・・・と実は一旦書いて、それっぽい記事をほぼ書き終わったのですが、
どうやら、私の思っていたスキームとはまた違うのかなという雰囲気。
私が想像していたスキームはGK-TKスキームなどのように、
「SPCを利用することで、企業側は倒産隔離が出来、
投資家はアセットのみを投資対象としてリスクの限定が出来る上、
匿名組合投資なので、元本の全額毀損以上の損失が出ないというメリットがある。」
こういったパターンなのかなと思っていました。
ただ、社長である「昼田将司」氏のインタビューなどを読んでいると、
【リースを活用した中古船の運用会社への貸付】という記載もありましたので、
そうなると、貸付先はSPCではなく、
船舶を所有している会社への普遍的なリコースローンということになるのかな?と。
まだローンチ直後ということもあり、
リスク説明などは非常に丁寧に行われていて信頼性の高いHPである反面、
投資家限定情報が多いなど、公開されていない部分も多いため、
細かい部分が私個人としては勉強しきれていません。
既にクラウドファンディングではない書面型でファンドの組成、償還実績が豊富である関連企業のMIP株式会社や親会社である株式会社オーシャントラスト、
あるいは社長である「昼田将司」氏の名前で色々と検索したものの、
悪い評判というものは皆無でしたので、
「投資対象として良いのではないか」とは感じました。
ただ、登録を推奨したり、完全な記事の掲載とするには、
もう少し私自身情報を掴みたいなとも思ってはいます。
どのような形で情報を得るかは悩ましいところですが、
スキームの詳細をもう少し勉強が出来た後に、
紹介したいと思えましたら、また、【完全版】として記事を掲載しようと思います。
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尚、参考までにですが、
船舶においてSPCを活用するスキームはこういったものがあります。
※参考リンク
不動産証券化、航空機ファイナンス、シップファイナンスとアセット・ファイナンス - BUSINESS LAWYERS
少し自分なりに書いてみると、こんな感じですね。
1.実質的な船主企業(オーナー)がオリジネーターとして船舶のみのSPCを作る
⇒2.SPCは運行会社(オペレーター)と傭船契約、造船会社と造船契約を結ぶ
⇒3.各種の必要な経費を、一部は船主企業がエクイティとして出資、足りない分をレンダーがノンリコースローンとして貸付
(⇒4.通常であれば銀行などが貸し付ける部分を、船舶のプロの貸金業者として貸付け)
4のような事業をマリタイムバンク社や関連会社が行っているかは不明ですが、
こういった事業者も世の中にはあるようです。
(あるいは大きな銀行などだと専門の部署があったりするようですね)
このようなスキームを採ることで、
オーナー企業は船舶を自社の資産・負債としなくて済むオフバランスが出来ます。
ですので、会計もスリムになりますし、
そして万が一、この船舶に何かがあってもオフバランスしているため、
エクイティとして投資した部分を放棄するだけで損失が抑えられます。
貸付業者側は、ノンリコースローンになってしまうリスクはあるものの、SPCが船舶という資産と、そこから生まれるキャッシュフロー以外の事業を持たないため、
船舶と無関係のところで貸し付けた資金が棄損するというリスクがなく、
【適切なリスク対リターンの計算が出来るのであれば儲かる商売に出来る】
ということになりますね。
ただ、マリタイムバンクのスキームは、これではないようではあります。
中古船であれば、ある程度の期間、船舶を供用済ですから、
オフバランスをせずとも、自社資産として保有することも出来るでしょうし、
リースを活用するのであれば、減価償却などを活用して帳面を整えることも容易かなと思うので、また別のスキームの組成法もありそうですしね。
まだまだ、未知数な部分も多い上に、
日本発の船舶専門の貸付型クラウドファンディングというユニークさもあって、
私自身、知識が追い付かない部分も多い【マリタイムバンク】ですが、
関連会社による順調なファンド募集、償還実績を見る限り、
面白いサービスに化けていく可能性は大いにありそうですので、
引き続き、興味を持って調べていきたいと思っています。
あくまで今回は新規事業者が出てきたという程度の紹介であり、
全面的な訴求、広告掲載という記事ではありませんが、
ご興味の出た方は、HPをご覧になるなど、注目されてみてください。
以上、新規のクラウドファンディング事業者、
【マリタイムバンク】のちょっとした紹介記事でした。
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マリタイムバンクにご興味の出た方は下記リンクよりHPをご確認ください。