本当は昨日紹介まで追い付かなかった大家.comの案件について書いてみようと思っていたのですが、まあ、もう終わってしまったので、また改めて書くとして、
(良い案件でしたよね。まだ続きが何回かあるらしいので、投資出来なかった方は次以降で参加されると良いかもしれません。)
今回は主にソシャレン業者さんについて思うことを書いてみようかなと思います。
それにしても、昨日はソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディング系の案件が目白押しの日でしたね。
12時からソシャレン系のビットリアルティと、ふどくらの信長ファンディングが募集開始、19時からふどくらのWARASHIBEの先着分が募集開始、ソシャレンのLENDEXのT社案件2点も募集開始、20時からふどくらの大家.comの募集開始と。
確かクラウドバンクも太陽光案件がちょろっと出てましたしね。
(その前日もありましたね。)
投資予定のない業者さんの案件案内メールは浮気しないようにすぐ削除してしまうので、覚えている限りで書きましたが、
とにかく大量にあったなーっていう印象の日でした。
それと忘れてましたがオーナーズブックも白金案件(抽選)が10時から募集開始でした。これは抽選なのでデポジットにお金さえあれば(入れれば)まだ参加することは可能ですね。まあ、当選する可能性は低いでしょうけど・・・
------------------
いやー、こうしてみるとSBISLだのmaneoだのってのがなくなっても、
このクラウドファンディング投資の業界は圧巻の盛り上がりですね。
ちらっと噂で聞いたところ、こういう投資法の界隈は以前より会員を集められるペースが下がり気味。というようなことも耳に挟んだのですが、
(SBISLショックとコロナ禍ショックのダブルパンチ的な感じでしょうか)
それはそれとして、今いる会員さんの手持ちがまだまだ潤沢ってことなんでしょうね。
自分自身もしがない中小企業のしがないサラリーマンですけど、
それでもお陰様で会社の業績がコロナ禍前とそう変わらないこともあって、
(さすがに多少は落ちましたし、今年も微妙には苦戦しています)
コロナ等で出かける機会も減って外食も減ったのでお金の減るペースは落ちた上に、
つみたて投資程度でも株価の上昇、円安等で資産自体は増えてますしね。
これがもっと多額投資している方であれば、「守りの投資」であるインカム系投資(本当にそうなのかはぶっちゃけ微妙なところですが)に大きなお金を割けるくらい増えていても不思議はないだろうなと。
二極化が進むと会員を集めるペースは下がるんだろうなと思いますが、
大量投資をしてくれる顧客がいればクラウドファンディングとはいえ、事業会社さんとしても効率は良いですよね。まあ、そういう顧客は結構「地に辛い」というか、投資にも一家言ある人が多いでしょうから、離れるとドカッと離れる可能性もありますし、そう考えると事業者としてはいわゆる「中産階級」的な小金持ちや、私程度のパンピーさんをある程度捕まえてファンにしておくことも大事なんでしょうが・・・
自分は何だかんだ言って、この投資がやっぱりある程度気に入っているので、
まあ、そういう事業会社さんの応援的な記事(?)をこれからもちょこちょこ書こうとは思っていたりします。
(※考えたら分かりづらいなと思う表現について補足します。「地に辛い」とは囲碁の用語で四隅の囲えば確実に自分の陣地(ポイント)になる部分を中心に実利を序盤から固めるスタイルのことを言います。私は囲碁はほぼ素人なのですが亡父が大好きで、よく小さい頃は横でTVを見ていました。このおじさんは四隅取る派だよなーとか、この禿げた人は四隅全然取らないですごい模様作るよなー(武宮九段)とか見てましたね。)
-------------------
と書いている途中で、ふと、そういえばポケットファンディングも案件出てたよな?
と思い出して見てみたら「木曜募集開始なのに、まだ残額募集してる・・・」ということに気づきました。苦戦してますね。
それと数日前に、他ブロガーさんの記事でJ.LENDINGさんでも残額がかなり出てるなんてのも見ました。実際、今見たらだいぶ残ってますね・・・
2つとも必ずしも悪い案件ではないのに、こう埋まらないのは、やはり上記のような案件が目白押しであるというのが関係しているでしょうね。
WARASHIBEと完全に時間がバッティングしていて、後ろに大家.comも残していたこともあってか、LENDEXの2案件も利回りの低い方は少額案件にも関わらず(かなり珍しく)1分以内の終了ではなく、10分弱残ってたみたいですしね。
というわけで、今回は主にソーシャルレンディング系業者さんを中心に、
「もうちょいこうした方が良いんじゃない?」みたいなことを、
愚痴程度で書いてみたいと思います。
まず前提条件として「ソーシャルレンディングは不動産クラウドファンディングよりデポジット採用率が高い」ということがあります。
皆さんはデポジットってお好きですか?
私は正直あまり好きではなかったりします。
案件が頻繁に出て、尚且つ1000円単位で投資出来るクラウドバンクやポケファンはまだ良いし、案件が頻繁に出てLENDEXのように振込反映も支払いも速いのは良いイメージがありますが、とはいえ、「事前にお金を用意して、尚且つクリック合戦に勝つ」ってのがハードル高くて、クリック合戦の時も変な緊張になるし、疲れるんですよね。そこまでして頑張らないといけない案件なの?みたいな疑問も出てしまうし、そしてデポジットで事前にお金を取る割に案件の公開が直前すぎる業者さんも結構いるというか。
(これは不動産クラウドファンディングの事業会社さんにもいますが)
まあ、そのお陰で、ほぼ机の前にいて、ある程度裁量でやらせてもらっている自分のような人間は他の人より有利に投資出来るので文句言える筋合いでもないのですが、
とはいえ、何というか事業者さんに振り回されてる感はあるんですよね。
良く言えばアトラクション的な楽しさもある意味あるわけですけど、
【案件出るのを確認して、案件の中身見て、慌ててお金入れて、時間合わせてクリックして、クリック合戦の腕を上げて、投資】
ここまでしてもデフォルトする危険性もあるし、なんか、ねえ。と(笑)
ま、そのスキームの良し悪しについては色々な考え方があるので、
ソーシャルレンディングだからダメ、不動産クラウドファンディングはマルと、私は必ずしも思っていないので割愛しますが、どうしても、この部分において、
ソシャレンが後回しになりつつあるなとは自分に関しては思います。
利回りとか案件の良さの条件が同等だと急に案件が来る(私は最近QAKと呼んでいます笑)方が、(刈られる)投資したい欲求を駆り立てられる感じがありますが、
利回りはどうしても不動産クラウドファンディングの方がスキーム上、本気を出せば出す余地があるので、(ソーシャルレンディングは手数料の抜き幅を増やすと貸付先が厳しくなるものの、不動産クラウドファンディングはキャピタルも配当するようにすれば利回りを上げられる案件はアセットタイプによっては組成の余地がある。)
そうなると、ソシャレンの案件は見送っておくか・・・と感じがちかもなと。
で、まあ、理由は分かってるんですけどね。
【ソーシャルレンディングはクーリングオフがない】
【不動産クラウドファンディングはクーリングオフがある】
という部分で大きな違いがありますので。
ソシャレンは貸付型なので、需要家の資金需要が急であることもあり、募集開始まで告知しづらい一面がどうしてもある。
その点、不動産クラウドファンディングは基本的に自社物件を自社で募集する形なので告知から募集までを長くすることも短くすることも選べる。
そして不動産クラウドファンディングは不特法の制約の中でクーリングオフがあるのに対して、ソシャレンはそれがない(あまり悠長なことをやってられないという貸付特有の状況もあるかもしれませんが)ので、デポジットでガッチリお金を先に固めておいて、投資してもらったら即座にキャンセル不可でホールドするという形になります。
後入金にするとそれだけ貸付実行日までの間が必要になりますし、そうすると資金効率も落ちるので、それはそれで敬遠する投資家も出てくる。
だから、まあ、結構仕方がないことでもあるんですけど、とはいえ、「直前公開」して投資欲を煽る、「クリック合戦」で投資欲を煽る、「デポジット」「キャンセル不可」で有無を言わさずホールド、事業会社さんによっては案件の詳細も直前までほとんど明かさず「中身はあまり見せずに投資させようとする」というのは、
まあ、スキームそのものの魅力として不動産クラウドファンディングと同等だとみなしたとしても、(そこにも疑問符がついているという話もありますが)
「親切心がない」とは思われても仕方がないよなーと。
そう考えると個人的に良いなと思うのは、
【CAMPFIRE OWNERS】のシステムなんですよね。
キャンプファイヤーオーナーズはデポジットを採用しているけれども、
後入金可でお金がなくとも案件に応募出来る。
ただし、募集金額に達して入金した人から確定していくので、入金の遅い人は応募を確定出来ずに弾かれると。
これは結構いいなと思うんですよね。
必ずしも投資出来なかった時にはデポジットで拘束されないし、
逆に毎度の入金が面倒な方は幾ばくかデポジットに入れておけばいいし。
FUNDSなんかもそういう仕組みですよね。
まあ、この場合でもやや運用開始まで時間がかかりがちになるのはあるでしょうけど、
とはいえ、これなら緩和されてますよね。
--------------------
そろそろブログに割ける時間がなくなってきたので、尻すぼみで終わらせますが、
スキーム的に仕方がない部分はあるとは思うものの、
今のままだと、どうしてもソーシャルレンディング系事業者さんは不動産クラウドファンディング系事業者さんに案件としてのスキーム以前のところで負けて敬遠されてしまうのではと感じます。
需要家の急な要請等で仕方がない部分はあるとは思いますが、
QAKかつデポジットかつキャンセル不可という不親切設計を何か1つ、2つでも是正して、本来の案件の良し悪しで不動産クラウドファンディングと同じ土俵に乗ってくれたら・・・とは思うなーという記事でした。
(自分自身はほぼ使う気持ちはないですが、不動産クラウドファンディングであれば、手数料を払うことで出資分を買い取ってもらえる業者さんもありますしね。)
もっとも運用開始まで長すぎる、あるいは運用終了から支払いまで長すぎる、
そういう不動産クラウドファンディング会社もあるので、
そこもどうなのってところではありますけど、
ソシャレン業者でも同じようなことがあるし、
そこでも絶対的な優位性がないのはなーと思ったりします。
LENDEXみたいに支払いが早ければ、
中身はともかくそういう部分では優位性があるんでしょうけどね。
というわけで、愚痴程度ですがソーシャルレンディング業者さん(を中心にQAKかつデポジット系の事業会社さん)に対して思うところを書いてみた記事でした。
もっとも不動産クラウドファンディングがここまで広がっていくとは数年前では私たち投資家も思っていなかったし、ソーシャルレンディング事業者さんも思っていなかったでしょうから、ここから改善があるのかないのかが岐路という感じでしょうかね。
今後のソーシャルレンディング業界と不動産クラウドファンディング業界に引き続き興味と期待感を持って一愛好家として参加していきたいとは思います。
※ちなみに投資報告を兼ねようと思っていた記事なので、一応報告しておきますが、
自身の昨日の投資は、「オーナーズブックにデポジット残10万」「WARASHIBEに15万(先行確定)」「大家.comに20万」という感じでした。
オーナーズブックは当選する気はしないですが、
ただ余しているよりはいいかということで応募してみました。
--------------------
応援枠ということで、広告リンクをソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディング共に、2つずつ貼っておきます。どうしても中小企業勤めとしては判官びいきで非上場企業を応援してしまうというのはあるかもしれませんね(笑)