ソーシャルレンディングの新興業者である、バンカーズから新規案件が登場しましたね。
今までの案件とはかなり毛色が違う上に、何度も書いていますが、
【総額10億!!】ですから、すごいなと。
こういう案件を引っ張って来られるのは、さすがだなと今回再認識しました。
今までは貸付先が偏っていたり、保全は良いものの利回りが低めで、キャンペーンがない時期は資金を集めるのにやや苦戦している印象があったので、
今後どういう風に案件を出してくるのかなーと気になっていたのですが、
ここに来て本気を出してきたな!
とちょっと本気出しすぎで驚いた感じすらしました(笑)
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先日、概要が発表された段階で記事を書きましたので、
そちらも合わせてご覧いただければと思いますが、(↓下記の記事となります↓)
今回は、案件の詳細まで発表されたので、より深く内容を見てみたいと思います。
まずデータ的なことをおさらいしますと、
案件名は【伊勢の卵 Next Century サポーターズファンド Ⅰ】
【伊勢の卵 Next Century サポーターズファンド Ⅱ】
(万が一化けていたらと思って補足しますが、末尾はローマ数字の1と2です)
1の方は抽選方式で募集金額は3億円。
抽選は7/15の12時から18日一杯までで、抽選結果の発表は7/19とのこと。
2の方は先着方式で募集金額が7億円。
期間は7/20の12時から26日一杯までです。
⇒苦戦していることもあり、8/9一杯まで募集期間が延びました!
貸付先は鶏卵事業者で国内最大手の「イセ食品」で、
利回りは4%、運用期間は7/30から、来年の8/1までのほぼ1年となっています。
今回は融資部分が大きいため、プロジェクト2として利回りアップに一役買ってくれる手形割引案件はくっついていないということもあり、
利回りは4%で確定している案件です。
詳しくはHPを参照くださればと思いますが、
返済原資:借手の自己資金および当社または他金融機関からの借り換え
返済方式:元本期日一括払、利息毎月支払(早期償還の可能性があります)
担保条件:借手が保有する、食品の販売に関する契約に基づき発生する
売掛債権に対する当社への債権譲渡登記 担保評価額 : 1,250,000千円(LTV 80%)
保証:借手グループ連結対象全15社からの連帯保証
という条件での融資となっております。
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まず思ったのは【思ったより保全が手厚いな】ということですね。
私はてっきり大手食品メーカーということもあって、
無担保で保証が手厚い形かなと思ったのですが、
今回はグループ企業も含めた企業全体の保証に加えて、
イセ食品さんの多くの大口取引先の売掛金が、債権譲渡登記されるということです。
なので、イセ食品に万が一のことがあった場合には、
(多少請求までは難航するのかもしれませんが)
バンカーズの方で登記した内容に従ってスーパーなどの売掛金の債権を請求し、元本に充当するということになるんでしょうね。
恐らくは鶏卵大手ということで、土地はたくさんお持ちでしょうけれど、
その土地を開発したり、設備投資する中で、既に土地は銀行の担保にかなりなってしまっているということなんだろうなと思います。
そのため、不動産担保はつかないけれど、豊富な取引先(しかも大手スーパー等優良な取引先が多い。私もIYであるとかCO・OPであるとかでイセ食品さんの卵は見ています)の売掛金を登記して融資の後ろ盾を作って、銀行等の既存の借入の一部を返済し、新たにバンカーズから借りるという形ですね。
利回りが4%で、実需に根差した老舗の食品メーカー、グループ企業の連帯保証があり、
尚且つ、優良取引先の売掛債権も担保に入っている。
基本的には「アリ」の案件だとは思いますね。
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尚、以前の記事では、事実上のオーナーである(全株を持っているかどうかは不明ですし、恐らく一部手放してはいそうです)
社長兼会長の、伊勢彦信氏についてある程度の文字数を割いて記事を書きましたが、
先ほどHPを見ていたところ、【社長が変わっている!】
ということに気づきました。
新たな社長は、代表取締役【田中保成】氏とのことです。
伊勢氏は会長に退いたんでしょうね。代表権があるかどうかとかは分かりませんが、
経営のテコ入れをするために、高齢である伊勢氏は退いたと推測されます。
気になる田中保成氏ですが・・・調べたところ、
アールビー・フーズ株式会社の常務執行役員という肩書でネット上に見つけました。
この会社の社長は、【秋元之浩】氏。
グループ会社のリーテイルブランディング株式会社の社長も、同、秋元氏。
そしてこの秋元氏は、伊勢氏のライフワークである美術品の収集からの繋がりで、伊勢氏が近年、会長(代表権も持ち株もない、顧問的な会長で、恐らく美術品の拠出などをされていると推測されます)に就任したジャスダック上場企業である、
シンワワイズホールディングス株式会社の取締役でもある・・・
ということだそうです。
(シンワ~社は美術品のオークション事業などを行っている企業です。)
正直、私にはこれ以上この情報を活用する手立てがないので、どう考えたらいいのかなどは、読み手の方に委ねますが、、、
田中氏が常務だという情報の出ているアールビー~社は、イセ食品から仕入れた鶏卵を売ってもいる会社。
(その他の生鮮品などの売買もしているようです。)
そしてグループ会社のリーテイル~社はM&A仲介、不動産仲介等、非常に様々な事業を行っている会社。
そして秋元氏と伊勢氏はシンワ~社で繋がる。
ということで、恐らくはイセ食品の救済、経営改善のために、田中氏が社長として新たに入られたということなんだろうなと個人的には想像しています。
現時点で伊勢氏が代表権を退いたのか、あるいは持っていた株を田中氏や秋元氏などに売っているのか、
(あるいはそういった方と繋がりのある別の投資家、投資会社などに売っているのか)
などは不明ですが、カリスマ的存在とはいえ90歳を超えている伊勢会長に任せるのではなく、経営力のある別の方々が会社の経営改善に手を挙げているというのは、
恐らく事実なんだろうなーと感じます。
とはいえ、伊勢氏もカリスマ的な経営力で、イセ食品をここまで大きく育てた方ですから、株をすべて手放したということはないでしょうし、グループ企業まで見ていけば、まだ伊勢氏が100%の株を持っている会社もありそうなので、
そう考えると、連帯保証として伊勢氏の名前は入っていませんが、
以前の記事でも書いた通り、美術品だけで100億円とも言われる資産があり、
イセ食品とは連結にしていない不動産会社などの経営もされているとのことなので、そう考えると、伊勢氏側からイセ食品の経営改善のための資金が出る可能性もあるでしょうから、経営状況こそ非常に悪いですが、保全は結構手厚いんだろうなと思います。
キャンペーンについては、詳しくは上記をご覧いただくのが手っ取り早いかと思って、
今回は画像を引用させてもらいましたが、卵が6個入りで200円とした場合、
30万の投資で、タマギフとアマギフ合わせて、およそ利回り1%相当です。
(0.66+0.33=0.99%)
そのまま計算していくと・・・
50万=0.4+0.4=0.8%
70万=0.42+0.4=0.82%
100万=0.4+0.41=0.81%
200万=0.4+0.42=0.82%
300万=0.4+0.43=0.83%
という感じになります。
こうやって見ると【30万お得じゃん!】という感じですね。
ただし、タマギフに関しては、OO万以上でXX枚と枚数が固定であるのに対して、
アマギフに関しては投資した額に対してのパーセンテージなので、
中途半端な金額の投資でも、
その分がすべてギフト券の権利になるという違いがありますね。
また、当たり前ですけど、お金を多額持っていらっしゃる方の中には、
ご高齢の方、独身の方、DINKsの方なんかもそれなりにいるでしょうから、
卵の消費量がそれほど多くないケースも多いでしょうし、
逆に(我が家は子どもがアレルギーで食べられないので難しいところなのですが)、
多額を投資出来るかというと難しいだろうファミリー層は卵ギフトが結構重宝されるということもあるだろうと想像出来るので、
下の金額は卵率が高くて、上の金額になるとアマギフが多くなるというのも理にかなっていて、合理的なキャンペーンの出し方だなと思いました。
(当然、アマギフの方が現金に換算した時の価値も高いというのもありますから、多額投資した方にそちらで報いた方が効果的というのもあるでしょうしね)
まあ、欲を言えばファミリー層にこの案件を応援してもらおうと思った場合、
10万からでもアマゾンギフトは最悪なしとしても、タマギフくらいはあってもいいのかなーと思ったりはしますけどね。
私自身、色々な案件に投資している中で、この案件自体は「アリ」とは思っていますけど、投資資金が限られていることを考えると、もう少しリスクを負ってでも利回りが欲しいなという気持ちもありますからね。
仮に10万でも1%相当くらいの還元があるならば、イセ食品さんみたいな老舗の食品メーカーは貴重だよなーという気持ちで応援もしやすいなとも思います。
ま、そのあたりはもしかして・・・?に半分期待したりはします(笑)
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というわけで、まとめますと、
人的な部分は・・・
【カリスマ社長ではあったものの高齢である伊勢氏は社長を退いた】
【取引先?関係の人物と思われる田中氏が社長に就任した】
【田中氏の関係先と伊勢氏の関係先は繋がる上、M&Aなどの文字も出ており、上場企業との絡みもあるので、経営改善はされそう】
という感じ。
案件的な部分は・・・
【グループ企業の保証だけでなく、優良得意先の売掛債権も登記しており保全は厚い】
【伊勢氏は社長を退いたが、恐らく株主として、実質的な経営者としてはまだ力を持っているため、個人資産などのバックアップがあるかも・・・?】
(そのあたりの判断は個々の感覚になるかもしれません。私はあるのかなと想像します)
【アフターコロナが少しずつ見えており、業績改善に期待も出来そう】
【キャンペーンが豊富で、実質的な利回りは4%より高い】
こんなところが良い部分でしょうか。
無論、悪い部分を挙げれば、投資家限定情報で見れば分かる通り、大きな純損失が昨年度出ていたり、気になる部分はそれなりに色々あります。
(とはいえ、利益剰余金もまだ割とあるので、
危機的状況の一つ手前レベルだとは思いますが)
バンカーズさんが今まで手厚い保全、豊富なモニタリングをしてきたことを鑑みれば、
信じてみたい案件かなーとは思いますね。
この案件が成功したら、バンカーズさんの知名度も一気にアップしそうだなと思ったりもするので、何とか成功させてほしいなとは、一ソーシャルレンディング愛好家としても願うところです。
今回のような大きな金額かつ、企業が名の通っているものの経営不振というパターンはそうそうこれから何回も出てこないとは思うので、バンカーズさん、ひいてはソーシャルレンディングの未来にも関わる重要案件だろうなと改めて書いてみて感じましたね。
成功して、バンカーズさんが名前を挙げて、イセ食品が元気になる。
そういう未来が来ればいいなとは思います。
尚、【2021年4月22日(木)~9月30日(木)までに会員仮登録し、2021年10月8日(金)までに会員本登録完了かつメールマガジン登録して下さった方へ、 Amazonギフト券2,000円分をもれなくプレゼント!!】
という新規会員向けのキャンペーンもやっていますので、とりあえず会員登録をしておくというのはアリでしょう。
他の事業会社さんと比べると「もれなく」かつ「2000円」ということで、かなりお得ではあります。
というわけで、自分なりに色々な角度で書いてみました。
バンカーズの特徴でもある【多額投資してくれる人に手厚い還元】が今回もいつも通りあるので、
余剰資金がそれなりに豊富にある方には特に注目されたら良い案件かなと思います。
今からの登録でも、先着の投資には間に合うのでは?と思いますので、
ご興味が出た方は、HPをご覧になってみてください。
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