元祖高利回り会社のソーシャルレンディング事業者であるLENDEXですが、
先日ちょっとしたニュースが発表されました。
一部引用させていただきますと、、、
「この度、弊社では2021年6月30日付で投資家様の資金口座に入金されている未運用のご資金を一旦、全額返金させていただくこととなりました。 ファンド募集の有無に関わらず、投資家皆様の投資資金が弊社の口座に入ったままになっている状態を解消するために、弊社では社内のシステム改修を予定しておりますが改修が完了するまでの間、投資家皆様の資金口座に入金されている資金を毎月末に全額返金させていただくこととなりました。 なお、返金直後の月初7日までに発生するご入金の振込手数料につきましては、幣社一部負担とさせていただきます。返金方法などの詳細については、改めてお知らせをさせていただきます。」
ということで、レスポンスが速くて利便性が高いとして評価も高かったLENDEXのデポジットですが、LENDEXさんそのものの口座に長期間入ったままになっている投資家資金があることが良くないという判断になったようですね。
投資家としてはそんなに気にかかるところではないと思いますが、金融庁等上位の立場からの指導が入ったということなんだろうとは感じます。
最終的には何か信託口座?みたいなものを使ってデポジット制を続けていくのでしょうけど、そのシステムが改修完了するまでは、月末に全額返金という制度がしばらく続くということのようです。
この件については続報のニュースも出ていますので、もう一度引用しますが、、
「投資資金の入金に対する振込手数料の補填になりますので、 7/2〜7/7 の期間中、入金額合計が2万円以上の投資家の方に対し、440円の振込手数料を一度負担させていただきます。 ※ 入金の金額は、預託金返金額と異なる金額でも対象となります。 投資家の皆様にはご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。 ご理解・ご協力いただきましてありがとうございます。 今後も皆様に投資していただける案件を厳選してまいります。」
ということで、返金されなければ無用な振込作業、手数料負担がなくて済むところ、
返金がされてしまうせいで振込作業、振込手数料がかかるということを鑑みて、
【440円の振込手数料を一度負担する】ということだそうです。
これって、結構良心的ですよね。
440円あれば大体の場合、その金額内で問題なく作業完了出来るんじゃないかなと。
投資家目線に立ってサービスを行ってくれているLENDEXらしい措置だなと、
率直に言って思いました。
ただ、むしろそれだけのお金を負担するということが結構重荷になりそうで、若干心配にはなりますね。まあ、しがない投資家、愛好家に出来ることは案件に出資して、微力ながら応援するってことしかないでしょうので応援したいなーとは思っています。
とはいえ、不動産クラウドファンディングチームが怒涛の攻勢でソーシャルレンディングチームを追い落とす勢いなので、私もなかなか資金の割り振りが難しくなっていますが・・・気持ちは結構LENDEXさんも応援しています。
ところで、ふと思ったんですよね。
「※入金の金額は、預託金返金額と異なる金額でも対象となります。」
これって・・・
・・・だよね。みたいな(笑)
つまり、あまり推奨して良いか分からないですけど、「2万入れれば440円もらえる」的な話と言いますか。なので、、2%強キャッシュバック的な話と言いますか・・・
そんな話だよね。みたいな。
仮にこの2万を投資に回せば、年利で2%アップになるし、これが10万でも0.4%アップじゃんみたいな。とっても小さい尺度の話で若干恥ずかしいのですが、【それってお得かも】みたいなことをつい思ってしまいました。
もっとも「振込無料回数」が何回自身にあるかとか、「どんな銀行を使用しているか」とかで、実質的なプラスになるお金は変わるでしょうけど、振込無料回数を多くお持ちの方にはお得な話ではないかなと。
(私自身は住信が10回を筆頭に、他も合わせると15回以上あって、毎月全く使い切っていない感じです。)
今月の私に関しては、6月末で償還が1件あり、これは他社さんへの投資へ回す資金として使途が確定していたので全額出金。
そして7月上旬で償還があって、これももう既に他社さんへ回す資金として決まっているということで、今月はLENDEXさんはお休みせざるを得ないかなと思っていたのですが、こういう風に投資家に配慮した対処をする会社だし、多少なりとも投資分を残さないとと思って補填措置もあることですし、2万はとりあえず入れました。
一応、これで手数料分もプラスさせていただける感じかもしれません。
もっと言えば昨日の案件でその2万を投資出来れば良かったのですが、さすがに利回りが高かったので、一瞬で終わりましたね。スマホでは太刀打ち出来ませんでした。
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ちょっとその流れでLENDEXさんについて事業者紹介もちらっと。
LENDEXはH社、L社、T社というメインの貸付先があります。
いずれの会社も不動産を安く買い付けてきて、早期にリフォーム、客付け等をして高く別の会社や個人に売ることでキャピタルを得て儲けを出すタイプの不動産会社です。
そのため、より早く売却まで持っていければ高い利率を払ってもペイしますし、安い利率で借りようと時間をかけていると安く不動産を仕入れることが出来なくなってしまうということもあり、LENDEXのような高い金利のノンバンクで借りているようです。
ですので、高い利率で借りているからといって必ずしも【危険な貸付先】というわけではないとは言えるでしょうか。もっとも実際、更に大きな規模の不動産会社であればもう少し安い金利でも借りられるでしょうし、自社のキャッシュも潤沢でしょうから、【安全】というのも違いますが、事業としては真っ当な事業をやられている会社とは言って間違いないだろうなと思います。
ですので、ソーシャルレンディングとは相性の良いタイプの事業、事業者ですよね。
個人的にはH社を5割、L社を3割、T社を1割、その他の案件で1割くらいにしたいと思って参加していまして、理由としては、
H社は最も会社規模も大きく早期償還率も高く安定感があるので多めに。
L社は悪くないもののやや早期償還率が下がり、
H社ほどレジデンス系は強くない印象があるのでその次。
T社はまだLENDEXで多額を借りるという形での経営にチェンジしてから日は浅めなので基本的には現状は様子見。
という考えです。・・・が、実際は案件の募集されるペースにおいてH社さん案件はムラがあり、上手くタイミングが嚙み合わないことがちょこちょこあり、逆にL社さん案件で早期償還されるかなと思って投資した分で当てが外れて運用期間がまだ長いものがあり、現状はL社さんが半分以上に自分の場合はなっています。
本当は早期償還、償還、償還とH社さんがどんどん終わっていくので、もう一度そのままH社さん案件に投資したい気持ちは強いのですが、まずはL社さんの案件が1つでも償還してくれないと、全投資額に対してのLENDEXさんの総額が自分の中でちょっと多くなりすぎている感もあって、やむを得ず(?)他社へ振り分けたりしています。
LENDEXは必ずしも財務的にまだ安定しているわけではないですし、
投資家に対しても、貸付先に対しても手数料が良心的すぎるのであまり儲かっていないというところが玉に瑕ですが、
何とか踏ん張って続けていけば、「中小不動産会社の駆け込み寺」的な貸金業者になれる可能性もあるのかなと思って、参加しています。
事実、最初に比べて、H、Lに加えてT社もメインとして増えているので、これがもうあと何社か増えてくると、また景色も変わるだろうなーと思うんですよね。
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貸付先の匿名解除があまりなされていない、貸付先への利率がやや高い(それでも業界で最高レベルではなく、もっと高く貸し付けているノンバンクもあります)、LENDEX自身の財務が安定しきれていないなど、課題はある会社さんだと思いますが、
投資家目線で良心的な運営をされている部分は良い印象を感じる事業会社ですので、
月初であればしばらくの間、手数料補填措置もあるようですし、
まずは少額から参加というのもどうかなと思い、
ニュース紹介及び事業者紹介の記事として書いてみました。
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