先日、速報としてお知らせしました通り、
不動産クラウドファンディング事業「WARASHIBE」(現:COZUCHI)を運営されている、
株式会社SATAS(現:LAETOLI株式会社)のマーケティング担当、入澤様に対してインタビューを行いました。
その質問及び回答について、下記にご紹介致します。(21年7月3,4日に掲載)
(※尚、初回はオンラインにてインタビューをし、その後、お話しさせていただいたことを踏まえたメールでの質問にご回答いただきました。管理人であるNNSがオンラインでの回答及びメールでの回答をインタビュー形式に整えるため一部修正を行っておりますことを申し添えます。また、いただいた回答については株式会社SATAS様、あるいは入澤様の見解をご紹介するものであり、管理人であるNNS自身の見解ではないことを予めご承知おきください。)
※次回の記事はこちらです。合わせてご覧ください。
多種多様に渡る質問にお答えいただいたこともあり、2部に分けての掲載となります。
こちらは前半の記事です。
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〔1〕「入澤様についてのQ&A」
1.入澤様の略歴について
Q:お話させていただき、入澤さんのマーケティング担当としての力量をとても感じた先日でした。
入澤さんご自身の略歴についてお教えいただけますか?
A:法政大学卒業後、不動産金融会社にて不動産仲介や事業者への貸付業務を行なっておりました。その後は不動産やセキュリティ販売会社のマーケティング経験を経て、
今年3月にSATAS(現:LAETOLI株式会社)に入社しました。
2.入澤様の仕事内容等について
Q:入澤さんご自身のお仕事内容はどのような事柄ですか?
また、何かお仕事をされる中での目標や事業に対するご自身の思いがあればお聞かせください。
A:マーケティング全般ですが、新規投資家の獲得施策や既存投資家へのアプローチを行っています。(新規ファンド募集の会員メールなども私が送っております笑)
今、当社の中でユーザーに1番近い所の最前線で仕事をさせていただいております。
会社としての目標は目指す調達額などを達成していく事ですが、私自身はとにかく1日1日、昨日よりもWARASHIBE(現:COZUCHI)がユーザーにとって使いやすくなったか、新しく会員が増えているかなど、細かくやりつづける事を心掛けています。
3.入澤様とクラウドファンディング事業について
Q:入社されて日が浅いと伺いましたが、クラウドファンディング事業は元々ご興味があったのでしょうか。不動産クラウドファンディングについての当初の印象などをお聞かせください。
A:はい、知っていました。実は私の父は投資用マンション開発を行う会社を営んでおりまして、現在クラファンに参入されている業者さんも業界の繋がりでお付き合いがあります。そんな中でWARASHIBE(現:COZUCHI)はある意味独立系の不動産クラファン業者ですので、ユニークで成長性があると個人的にも思っています。
〔2〕「株式会社SATAS様の経営等についてのQ&A」
1.上場企業GFA株式会社との資本提携解消について
Q:上場企業であるGFA社との資本提携解消について気にしておられる投資家の方も多くいるかと思います。主な理由についてお聞かせください。
A:資本・業務提携の目的としてはWARASHIBE(現:COZUCHI)の仕入基盤の強化が狙いでした。しかし、当社としては自社のスタッフを増強し仕入体制の構築を目指す事になったこともあり、資本提携は解消いたしました。
※管理人による注釈:事実、他ブロガーさんのサイトでもご紹介されていますが、社員を増員しており、また、入澤さんのような業界をよく知る力のある方が新規に入社されてもいるようです。
2.上場企業との提携解消を踏まえての投資家へのメッセージ
Q:理由についてお聞かせいただきありがとうございました。投資家の方々に事業会社として伝えたいメッセージがあればお聞かせください。
A:単に上場企業と未上場企業で比較した場合、前者の方が信頼できるのは否めません。ですが、同時に情報開示がしっかりなされているという点が上場企業の信頼に繋がっているとも考えています。
当社も今後は財務資料の開示や上場企業クラスの監査体制の構築をすべく準備中です。
また現在、多数の一部上場企業様とファンドの組成や新しい取り組みの協議をさせて頂いております。特定の上場企業様に株主となって頂くよりも、独立性を保つことで、より多くの大手企業様との連携ができる可能性があり、より良い多様な商品提供ができうることから、投資家様にとっても、当社の成長としても、解消は良かったと考えております。
〔3〕「同業他社様との協業についてのQ&A」
1.株式会社TRIADとの関係性について
Q:御社がWARASHIBE(現:COZUCHI)内で募集をする際に、1号事業者として多くの案件に名前が出てくる株式会社TRIADとの関係性はどのような形でしょうか。住所が同様ということもあり個人的にも気になっています。御社から説明しても良い、しておきたい事柄があればお聞かせください。
A:資本関係こそ無いものの、不動産業における強固なパートナーであります。
※管理人による注釈:オンラインでのインタビューをした際にも、ざっくりとTRIAD社との関係性についてお教えいただきましたが、高い仕入れ力をお持ちの会社というような説明で、入澤様も自社とはまた違う強みがあるというような答え方をなさっていました。実際のメールの回答はもう少し長かったのですが、次の回答と合わせた方が読みやすいかと思い、少し管理人の判断で改変致しました。
2.TRIAD社との協業についての今後
Q:TRIAD社は調べたところ、GFA社との繋がりが御社より強いと見受けられます。今後も協業は続くのでしょうか。お伝えいただけることがあればお聞かせください。
A:まだ協業数が少なくTRIAD社との取引が目立ちますが、会社の方向性として様々な企業様の調達プラットフォームとなることを目指しておりますので、今後も積極的に他社様と協業、提携を進めてまいります。
その中で、SATAS(現:LAETOLI)として案件を増やしていくことは目指すものの、TRIAD社との協業は変わらず続いて参ります。
3.TRIAD社以外との協業についての今後
Q:今後1号事業者に御社、TRIAD社以外が出てくる可能性はどのくらいでしょうか。近いうちに実現出来そうでしょうか。
A:現在、複数協議中です。増えていくことを目標に動いております。
4.自社が1号事業者であるケースと、自社が2号事業者であるケースの違い
Q:WARASHIBE(現:COZUCHI)では御社が1号事業者であるケースと、TRIAD社等の他社が1号事業者であるケースがありますが、事業者としてそれぞれやりやすい部分、やりづらい部分はどんなところでしょうか。投資家が案件を見るにあたっての一助となるかと思いますので事業者として感じる部分があればお聞かせください。
A:自社が1号事業者である場合は、物件の仕入れから商品設計、そして募集までをすべて自社で行いますので、一気通貫でファンド組成ができるという点でやりやすいです。
自社が2号事業者である場合は、1号事業者の商品設計や不動産そのもののみならず、事業者自身の財務状況や過去のファンド組成実績等、当社が投資家の皆様に自信をもってお勧めできるかどうか、2号業務の引き受け時に多くの審査を行う必要がありますので手間がかかります。
WARASHIBE(現:COZUCHI)に掲載して募集する以上、直接投資家様との接点を持つのは当社になりますので、WARASHIBE(現:COZUCHI)というプラットフォームの信頼性を高め成長させるためには、大変重要なプロセスではあります。ですが、手間はかかりますね。
〔4〕「SATAS様(現:LAETOLI様)およびWARASHIBE(現:COZUCHI)事業の現在・今後についてのQ&A」
1.SATAS(現:LAETOLI)内でのWARASHIBE(現:COZUCHI)事業とその他の事業との比較
Q:WARASHIBE(現:COZUCHI)事業は現状でどの程度の比率でしょうか。差し支えない範囲でお聞かせください。
A:現状の売上構成比で言うと、WARASHIBE(現:COZUCHI)事業は比率としては高くありません。
これは、本格的にWARASHIBE(現:COZUCHI)に力を入れ始めたのが今年の頭ぐらいからであるということと、ファンドという性質上、ファンドクローズ時に収益化することが多いためです。
来期は今期中に手がけたファンドが貢献し、WARASHIBE(現:COZUCHI)事業の売上がグッと伸びることを見込んでおります。
2.非上場企業ならではの良い部分について
Q:繰り返しになりますが、非上場企業である御社から見て、非上場企業であることの良い部分について投資家にメッセージがあればお聞かせください。
A:柔軟に動ける点です。様々な企業様との連携や、多様な商品の開発など、コンプライアンスを満たしうるものであれば、上場企業より柔軟に挑戦できることです。
3.直近の目標金額
Q:直近の目標とする数字や指標はありますか?
A:来期のファンド総額80億、再来期には180億円を目指しています。
※管理人による注釈:株式会社SATAS(現:LAETOLI株式会社)は6月決算ですので、今月からが文中における「来期」にあたります。
4.アセットタイプについて
Q:多彩な案件を組成されているイメージがありますが、強いて挙げるとすれば、どんなアセットタイプが得意でしょうか。また、強化したいアセットはありますでしょうか?
逆にどちらかといえば組成することがなさそうなアセットもあればお聞かせください。
A:WARASHIBE(現:COZUCHI)の強みは、情報収集力・投資分析力・投資判断力・リスクマネジメント力だと考えております。このため一般的には投資しずらい、不動産も十分精査をして投資実行が可能となっています。
投資家様のニーズに応じてではありますが、将来的には都心の超Aクラスビル、SDGsを意識した社会的に投資すべき不動産など、様々なファンドを組成していく予定です。
そのため、組成しないというアセットタイプはないと思いますが、
いずれにしても、投資家様にとってメリットのない商品は組成することはありません。
5:利回りについて
Q:単刀直入な質問になりますが、利回りを維持していくことは可能ですか?
A:先ほどの回答と若干重複しますが、投資分析力・リスクマネジメント力をWARASHIBE(現:COZUCHI)の強みとしておりますので、結果としてリターンの高い商品は今後も提供していけると考えております。一方で、リスクマネジメント・安全性の追求は最大限しているものの、高いリターンが見込めるものは相対的にリスクも高くなりますので、目標としては銀行口座並みに安全性の高い商品も設計したいと考えており、 WARASHIBE(現:COZUCHI)内で投資家様の適切なポートフォリオが完結するような商品ラインナップを目標としております。
6.投資家を増やすために
Q:投資家の全体数を増やすために必要な事柄は何と考えておられますか?私自身も愛好家としてブログを書き、広告も載せている中で、「どうすれば投資家の全体数が増えるだろうか?」と考える時があります。個人的な気持ちもあり質問致します。どのようにお考えになられますか?
A:2パターンで回答します。
1:今現在、WARASHIBE(現:COZUCHI)は業界のトップではありませんので、他社サービスを使っていてWARASHIBE(現:COZUCHI)を使っていないという事であれば、他社はやっているがWARASHIBE(現:COZUCHI)にはない機能や案件があるという事だと思います。ですので、まずはそういった所を調査し、チューニングしていきます。その後は、類似する投資商品と当社を含めた不動産クラウドファンディングが同様に比較されていくのでしょう。
クラウドファンディング業界に段々と事業者が増えてきて盛り上がりを見せることは非常に重要であると感じていますが、最終的に不動産クラウドファンディングが理解されて大きく使われるに至るには、当社も含め、細かく機能やサービスを改善し続けていくことが大切だと思っています。
2:第一に、情報開示を徹底していく、理解を深めて頂くことが大切と考えております。このため、当社では商品説明の拡充、投資家セミナーの定期的な開催、年一回全ての投資家様が参加できるイベントなどを計画しております。情報開示を徹底することで理解が深まり、投資意欲が湧くものと考えております。
第二に、各投資家様のお考えに沿う商品を開発していくということです。投資には興味があるが、絶対に損はしたくないというお考えの投資家様は多いと思います。こういったニーズに答えるため、銀行預金並みに安全ですが、銀行金利と比較して1000倍の配当、1%の配当といった商品設計なども検討しております。理論上は商品化可能と考えておりますので、ご期待くださいませ。
7.株式会社SATASとしての目標
Q:WARASHIBE(現:COZUCHI)事業だけでない、SATAS社(現:LAETOLI社)としての目標等はありますか。ありましたらお聞かせください。
A:(※注釈:箇条書きとして挙げてくださいました。そのままご紹介致します。)
「様々な企業と提携し、投資家様のニーズにあう商品をどんどん開発する」
「投資家様のニーズにあう多様な商品設計で、投資家様の豊かな資産形成に貢献する」
「(一方で)街づくりクラウドファンディングとして街づくり、SDGsなどに貢献する」
「海外投資家も参加できる仕組みを構築し、日本の街・文化づくりに参加してもらう」
「テクノロジーを磨き、テクノロジーによって、
よりリスクのマネジメントができるサイトに磨き上げる」
8.WARASHIBE(現:COZUCHI)事業の強調ポイント
Q:WARASHIBE(現:COZUCHI)事業における強調ポイントがあればお願い致します。私も強調して紹介させていただきます。
A:WARASHIBE(現:COZUCHI)の特徴である配当ポリシーと償還実績はかなりインパクトあるかと!是非、強調してください!!
※管理人による注釈:WARASHIBE(現:COZUCHI)では、投資家への配当ポリシーとして、「キャピタルゲインの利益のうち、25%を上限なしに配当すること」を掲げています。多くの事業者ではキャピタルゲインの部分は劣後出資者である事業会社が100%を得ることとしており、配当をすること自体が投資家に有利な条件ですが、更に全体の内の25%とはいえ、上限金額を設けず配当することを約束しているため、理論上は1億以上のキャピタルゲインが投資家分として配当される可能性もあります。これは実際、すごいことだと私自身も思っています。
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※〔管理人より〕ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
もし、お読みいただいた上で登録してみたいと思われましたら、下記の広告リンクをお使いいただければ、私の成果として記録され、今後のWARASHIBE(現:COZUCHI)との関係構築にも役立ちます。よろしくお願い致します。
※尚、不動産クラウドファンディングについて紹介する際は、知名度が劣るため、
類似した投資であるソーシャルレンディングをタグに入れています。両者は似たスキームですが、別物であることはご留意ください。
逆にソーシャルレンディングについて紹介する際は、不動産クラウドファンディングのタグは入れておりません。