最近、雑談的な記事ばかり書いていて、何だかすみません。
えー、今回も雑談記事的な感じになってしまいますが、
それなりにタメになるかも(?)しれないことを書く雑談記事としたいと思っていますので、ご興味のある方はお付き合いいただければと思います。
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実は昨日、COZUCHIローンチを控える(現在はWARASHIBE)
LAETOLI株式会社さんとお話しさせていただく機会がありました。
私のゴリ押しで、マーケティング担当の入澤さんの他、新社長である武藤社長ともお話が出来たことは、新参者のブロガーとしてはかなりラッキーなことでした。
なので、記事でこの流れのままLAETOLI社の良い部分について紹介する記事を書きたい気持ちも強いのですが、(ちなみに私は好き勝手書いていますが、LAETOLI社さんから1文字も修正依頼をされたことがありません。そこはほんと懐が深いと思います。)
あまり広告然としすぎると、逆に何ていうんでしょうか、、、先方のサービスの本質的な良さの足を引っ張るのかなっていう懸念があって、私は正直悩んでいたりもします。
また一投資家として見れば、募集金額の少ない案件なんかは、宣伝することで、どんどんライバルを増やすことにもなるわけですから、
(私にどれだけの力があるかは全く謎ですけど、仮に私の記事を読んで10万と思ってた人が15万になったら、それだけでもライバルが増えることになりますよね笑)
結構、本当に良い案件だと思って書いていることもあって、どこまで自分の理解している情報を全部ブログに掲載するのかというのも、まあ、悩みます(笑)
ということもあって、今回はタイトルにはLAETOLIさんの名前は入れませんでした。
また、新規に発表された案件である、「品川」「目白」についても、
別の機会で私の方は書こうかなと思っています。
(強いて言えば、品川は7年ということでとっつきづらい感じがありますが、私は【保険商品】のようなイメージで案件を捉えるととっつきやすくなるかな。と感じています。案件の本質的な部分に関しては何人ものブロガーさんが非常に丁寧な説明をされているので、今回に関してはそういった方の記事より良い記事が私には書けなさそうだなとも感じたりもしますので、皆さんも他ブロガーさんの記事をいくつか読まれると良いのでは?とか思っています。<とはいえ、記事は掲載予定ですが)
さて、ということで、今回はちょっと思うところもあって、
宣伝をメインとせずに、記事を書きたいと思います。
ただ、この記事を書くにあたっては武藤社長、入澤さんとお話が出来たことがかなり大きい部分にありますので、
その点は読み手の方にもLAETOLI社および新サービスである、COZUCHI
(現WARASHIBE)をプラスに感じていただけたら私としては嬉しく思います。
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というわけで、本題です。
【不特法 2号事業者の可能性ってなんだろう】ということについて、
素人が素人らしく考えてみたいと思います。
まずおさらいとして書きますが、いわゆる不動産クラウドファンディングは、
「不動産特定共同事業法」という仕組みを電子取引で行っているものになります。
ベースとなる不特法自体は歴史がそれなりに古いものであり、
以前の記事でも書きましたが、ある種の生みの親は、LAETOLI社の元々の会社、
SATASインテグレイトを立ち上げられた、佐藤一雄さんでもあります。
(なので、LAETOLI=元SATASは免許番号が結構古い)
この不特法には1,2,3,4号の事業者というものがあり、
3,4号はスキーム的にやや複雑なので今回は割愛しますが、
(このブログでも説明記事は以前書いていますので、
ご興味がありましたら【全体考察】のタグでお探しくだされば非常に嬉しく思います。)
一般的には、自社物件を自社で募集する、
【1号事業者】という形がメインの事業でしょうか。
ほとんどのクラウドファンディング事業者は、1号事業者として自社が保有している(もしくは保有予定)の物件を匿名組合勘定に移す形で、投資家へ提供しています。
何故、それがほとんどなのかというと、【そうすることで流動性の高い資金が得られて、自社の事業にレバレッジがかけられるから】ということです。
例えば2000万でたまたま安く物件が買えた。これを適切な価格である3000万で投資家に提供する。そして投資家から3000万が入ってくる。この3000万をまた安く買えそうな物件に使う。そしてこの物件を今度は3800万で募集して・・・
こんな感じで、自社資金をあまり使わずにたくさんの不動産が手に入れられますし、
(ここまで極端な会社はあまりないので、分かりやすく例示したものです)
投資家に高い利払いをせねばならないとしても、投資家はプロではないですし、何も手間がかかっていない以上、事業者より低い利回りでも充分納得してくれるので、
そうなれば、自社資金をほとんど使わず、事業者は高い利回りを作ることが出来ます。
(つまりレバレッジがかかった状態ですね。ただし投資家は小口なので、様々な手間がかかりますし、そんなに簡単にボロ儲け出来るとも言えないでしょう。人気を出そうと思ったら広告宣伝費用もバカにならないでしょうし。)
もっとも、これを極端に行うと、投資家から提供された資金は事業者にとっては負債の扱いになるので、自社のBSが極端な形になってしまいますし、
これだと銀行からの借り入れもしづらそうなので、メリットだけではないでしょうが、
とはいえ、自社資金を使わず、そして銀行のような厳しい目も入らずにお金が多額得られるということで、1号事業は非常にメリットがあるだろうなと素人目にも思います。
そして、という風に、投資家資金のお陰で機動性の高い資金、流動性の高い資金が集まるからこそ、安く有望な不動産が仕入れられるということがある以上、
事業者としても投資家を無碍にすることはしづらいので、投資家としても有利な条件で出資が出来る可能性が高いのが、この1号事業者への出資かなと思います。
一部のブロガーさんやコメント投稿者さんの中には、中小は危険、中小で高い利回りは詐欺的な可能性がある。というような言い回しがありますが、
これはこの仕組みを正確に理解されていないから出てくる発言なのかな。
と個人的には思うんですよね。
もっとも絶対に詐欺が起こらない仕組みかどうかというのは私は素人ですので分かりませんし、事業者の保有物件を利回りの基準として、事業者にお金を投資する行為ですので、(倒産隔離がされていないこともあり)
ある意味では中小=得体のしれない会社=その会社への出資=危険
という図式も当てはまるわけですから、間違いとまでは言いません。
ただ、1号事業者は、上記で書いた通り、投資家資金が集まるということだけで、
既に充分大きなメリットがあります。
その大きなメリットで会社を膨らませていける可能性が高いスキームであるにも関わらず、資本金1億円をわざわざ調達して、そして面倒な法令を一旦は遵守してまで、
詐欺的行為を働くというのは、逆にどちらかといえばまどろっこしい感じかなと。
結果的に市況の変化、評価の読み違えでの倒産はこの先あるかもしれませんが、(特に資本金1億ではなく1000万の小規模系事業者は可能性が相対的に高いかもしれません)
中小にとっては投資家資金でレバレッジをかけて会社の利益を生み出し、膨らませる。
ある意味、無から有を作り出す的な側面すらある事業です。
なので、詐欺的な事柄をするよりも、真っ当にやって、自己資金をなるべく使わずに会社の利益を大きくする方が未来に対しても発展的ですし、
恐らくインセンティブは働くんですよね。
そしてそのインセンティブが働かせることに成功出来る事業者は投資家へも高い利払いをしてでも、投資家を自社の味方としてずっとキープしておきたい気持ちがあるので、
逆の言い方をすれば投資家もその波に「乗る」ことが出来ます。
ですので、私はその波に乗りたいなという気持ちで、
非上場系の事業者さんの応援をしているとも言えるかもしれません。
さて、で、タイトルにある「2号事業者」ですが、
こちらは平たく言えばプラットフォーマーです。
なので、資本金は1号事業者の場合1億円ですが、
2号事業者はそこまで必要がなく1000万となっています。
2号事業者はプラットフォーマーですが、その時に販売の仲介が出来るのは、
「1号事業者の案件」である必要があります。
つまり、「俺は2号事業者だ!お前の持ってる戸建てをクラファンで募集してお前にキャッシュを提供してやるぜ!」
みたいなことは当然出来ないわけです。
そして1号事業者は自分で物件を募集することも出来るわけですから、
ざっくり言うと「じゃあ、2号事業者のメリットって何よ」って感じです。
そういう風にメリットがあまりないからというのもあるのか、
1号事業者がクラウドファンディング事業者ではなく、
2号事業者がクラウドファンディング事業者。というものはあまり見かけません。
よく見かけるのは、COZUCHI(現在はWARASHIBE)において、
1号事業者がTRIADという別会社で、2号事業者がLAETOLIであるパターンと、
Property+で1号事業者がアセット・インベストメント・パートナーで、
2号事業者がリビング・コーポレーションであるパターンでしょうか。
他には正直浮かばないですね。何かしらあったとは思うのですが。
この2つとも緊密な関係であることが想像されるような感じで、何回もこのパターンの案件が出てきていますし、この先もこのパターンは続いていくんだろうなと思います。
1号事業者はレバレッジをかけて会社を膨らませることが出来る。
それに対して2号事業者は色々と手間をかけないといけないにも関わらず、
自社を膨らませるような恩恵はない。
そう考えると2号事業者って貧乏くじだけ引いてるような感じもしますよね。
しかも、何でもかんでも媒介出来るわけではなくて、1号事業者に関しての媒介しか出来ないわけですから、より一層、メリットがなさそうにも感じます。
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ただ、そのあたりが他の事業者とLAETOLI社では認識がちょっと違って、
2号事業者という立ち位置を発展性のあるものとして捉えていて面白いなと、
今回、お話しさせてもらって思ったんですよね。
武藤社長は理念、観念、理想についてお話しされるタイプの方という印象を私はいくつかの事柄の中で抱いていますが、
そういった方の頭では、2号事業者の方がどちらかといえば面白いようで、
私自身、昨日、お話を伺うことが決まった際に自分の中で、
【もしかして、COZUCHIのサービスは2号事業者としての方が意外とメインになったりするんですか?】ということを訊いてみたいと思っていたのですが、
(何となく今後のサービスの展開や組成案件の感じからそう感じました)
意外とそこはキーポイントだったようで、私が訊く前にLAETOLIさんサイドからそのあたりを教えていただけました。
先ほどから書いているように、普通であれば自社が膨らみたいから1号をやりたい。
そして会社が大きくなって軌道に乗れば、
銀行も利率を落としてくれるし借入チャネルも増えて借入しやすくなる。
そうなれば投資家資金は必ずしも要らなくなるから、
投資家に対しては塩辛い案件を出したり、場合によっては募集をしなくなったりする。
というのが一般的な事業者の考え方ですが、
これに対して、LAETOLI社の考え方は、
「投資家に充分に配当し、投資家さんに長くお付き合いを続けてもらえるような信頼関係を構築出来れば、リーマンショックのような大きな事象が起こった時であっても、必ずしも銀行からのプレッシャーに負けて損切り=大損で売却をすることがなくなり、市況変化に対応する余地が生まれる。だからある種、投資家さんとお付き合いをすることは、事業のリスクヘッジにも繋がる。」
という観点から、更に投資家に対して充分な配当をしたり、長くお付き合いをしてもらうにはどうしたらいいかという考えのもと、
【自社物件だけでは多様性に欠けるし、自社のBS上で作れる案件には数限りがある】=【自社が1号事業者であることに拘らず、他社が1号事業者の案件を2号事業者として募集することも大事にしたい】という発想になっているとのことでした。
ところで、ここは私も深堀りはしていない部分ですが、1号事業者になるには決算が黒字であるとか、資本金1億円が必要であるとか色々な厳しいルールがあるため、なかなか正直、中小の不動産事業者には難しい壁がある。
そんな中で、自社としては2号事業者のような気持ちで案件に携わるけれど、
1号事業者自体は自社という案件も組成する必要がある。
(案件の裏側にはまた別の不動産会社が関わっている面があるような案件のイメージでしょうか。
それこそ先日の東陽町、来月の目白案件などはそういう雰囲気がありますよね。)
そういった案件も混ぜ込んでいって自社案件が増えてくると、
自社の資本金1億円や利益剰余金だけではそれこそ返金などの対応もしきれないので、
やはり資本金はもっと厚くする必要が出てくる。
なので、ということもあって1号事業者としての自社を疎かにするということはないし、出来ないけれど、自社のリスクヘッジ、プラットフォームとしてのCOZUCHIの発展、そして投資家への多種多様な案件の提供(をすることによって長い視点で投資家からの信頼を掴む)という観点では、
2号事業者としての自社も発展させていく必要がある。
というようなことも仰っていました。
と、ここまで長々と書いてきましたが、
私がLAETOLIさんに関してという部分で、この記事で言いたいこととしては、
【ちゃんと事業者としてのメリットを説明してくださった】というところですね。
これをしていただけるので、私としても記事が書きやすいです。
事業者にメリットのない事業はないですし、投資家にメリットのない事業も未来がない。そのバランス感は各々あるにせよ、これは当たり前のように両輪なのですが、
多くの事業者さんは自社のメリットについてはあまり触れない傾向があるので、
多くの方に公開して掲載しているわけではないにせよ、一ブロガーに対して、
そこは正確に書いていいと仰っていただけるのはありがたいなと思っています。
私が比較的熱心に、LAETOLI、COZUCHIについて記事を掲載するのはそういった部分に信頼感を感じているからというのはあるかもしれません。
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ところで、少し話は変わりますけど、資本金の増強って、
こういった気持ちでの事業の場合、難しい話ですよね。
それこそ上場企業などの大手企業の資本が強く入ってくれば、
武藤社長や現運営者の皆さんの考えとはまた違うベクトルも入ってくるでしょうし、
そういった企業の色がつきたくないと思って、折角お付き合いを始めた新しい1号事業者が参画されなくなってしまうなんてこともありそうですし。
って考えると、本当にもしかしたらですけど、投資家がLAETOLIの資本金を拠出することなんかも遠い将来には出来るかもしれませんね。
それはそれで結構リスクのある行為ではあるでしょうけども。
今はFUNDINNOなどの株式投資型のクラウドファンディングサイトも多いですから、
そう考えてみると、スキームとしてどうなんだとか、法令的にどうなんだってことは全然分かりませんが、本当のエクイティとしての投資家資金の活用なんてのもあるのかもなーとも思いました。
今は自社を大きくするために1号事業者として案件組成を行う中小の事業者さんや、
自社の本業のフックツールとして自社のBSがそれほど痛まない範囲で、1号事業者としてお試し的な案件の組成を行う上場企業の事業者さんがほとんどですが、
LAETOLIのような視点で、既存のファイナンス(銀行や銀行に類似したスタンスを取る金融機関、ノンバンク)ではないチャネルでの資金を集めるべく、
あえて2号事業者として、多くの事業者を束ねるような上場企業の事業者さんがあったら、もしかしたら面白いかもなーとは思いましたね。
その可能性があるとすれば、現状は、既にそういった形をやっている、Property+かもしれませんが、今のところはそこまで発展させようという雰囲気はないかな・・・
もっともその場合は、1号事業者が別会社になると、そこが非上場であった場合には、上場企業系が運営していたとしても、案件としては非上場案件ですから、
そのあたりの信頼感をどうキープするかも課題になるかもしれませんけどね。
ただ、そのスキームをつぶさに説明して、弊社がかなり慎重に審査していますよ。
的な謳い文句があれば、【上場企業グループの厳しい審査を経ての組成】
みたいな間接的なメリットが作れるかもしれません。
というわけで、ちょっと話が長くなってしまいましたが、
他の多くの事業者はあくまで自社を大きくするためのレバレッジ資金としての投資家資金需要(1号事業者としてだけ)であり、
その大きく出来る可能性というメリットが事業者にもあるため、投資家に対しても高い利回りを払ってくれるので、win winな部分もあるスキームではありますが、
反面、発展性は1方向に限られてる感じもあります。
それに対して、LAETOLIに関しては、案件自体も既に多種多様で他の事業者とは違うユニークなものも多く、
既に詳しい方には【面白い事業者だな】という印象があるかもしれませんが、
それに加えて、2号事業者というプラットフォーマーとしての立ち位置の有効活用も独自の視点で考えているというところが、
自分的には今回お話しさせてもらって非常に興味深かった点です。
この先、不動産クラウドファンディングが更に盛り上がっていった時に、
LAETOLI(COZUCHI)だけではなく、他の事業者にもこういった2号事業者の可能性を前向きに検討する会社が増えていくかもしれません。
その時は私も色々考察しながらご紹介出来たらとも今回書いてみて思いました。
えー、素人の癖に何だか長ったらしく語ってしまいました。
同じ素人の一投資家の方にとっては重ったるい内容になってしまいましたし、
本職の方からすれば、素人が何言ってんだって内容になってしまったかもしれません。
そういう意味で毎度ながらバランスが悪く、
訴求する相手が不在感のある記事にはなってしまいましたが、
検索とかで誰かがアクセスして興味を持ってくれたらいいかなと思って書きました。
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最後にCOZUCHI(現WARASHIBE)のキャンペーンについても再掲します。
新規登録者にAmazonギフト券2000円プレゼント!
が好評につき、再増員となっています。
当初は300名でしたが、足りず500名へ再増員。
恐らくそれでもこの調子だと枠が足りないんでしょうね。
最終的には1000名!まで増員してしまうとのことです。
いやー、なんかライバルが激増する感じで、一投資家としてはちょっと複雑(笑)
尚、8月末までにネット上の登録手続きが完了していれば、(枠さえあれば)間に合うとのこと。つまりハガキなど最終的な部分は9月に入ってからでもちゃんと完了さえすれば対象となりますので、
気になっている方はお早めにご検討いただいた方がいいですが、
ギリギリになってもセーフで入れる可能性もありますので、慎重派な方はもうちょっとご検討されても大丈夫かもしれません。
COZUCHIローンチに合わせる形で案件の募集は小休止の状態になっていますが、
ローンチ直後はお宝案件が多く出ることが予想されますから、
今の内に、WARASHIBEで登録されてギフト券をもらいつつ、
既に公開されている【六本木案件】も含めた初期のお宝案件に、
スタートダッシュで出資するというのも良いのかなとは思います。