投資型クラウドファンディング愛好家の案件考察ブログ

不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディング愛好家です。比較的高利回り案件を中心に考察をしています。※当ブログは広告紹介、リンクが一部記事に含まれております。

TECROWDからカザフスタン案件の第2弾が来ましたね。

海外の新興国に円建てで投資出来ることでお馴染みのTECROWDから、

カザフスタン案件の第2弾が来ましたね。

 

今回も開発型ということで、チャレンジングな案件ではありますが、

劣後出資も以前のテクラウドより多く、3割近くまで増えており、

インベスコアグループの一員になったことを活かしたファンド組成で、

興味深い内容になっているなと思います。

早速、ご紹介してみます。

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まずは概要です。

 

案件名:TECROWD29号ファンド Three City Towers

募集金額:4億700万円

目標利回り:9%

運用期間:12ヶ月

募集開始:3/24 18時~4/20まで(先着式)

 

今回は前回のカザフスタン案件より募集金額が大きくなり、利回りは少し下がり、

そして運用期間は12ヶ月と長くなりました。

 

ざっくりと言えば、募集金額が長くなって利回りが少し下がった形なので、

人気は落ち着くと考えられるのかなーとは思いますね。

運用期間については前回が9ヶ月、今回が12ヶ月ですので、

そこまでは条件が変わらないとも言えるかもしれません。

 

まず、カザフスタンについて大方の日本在住の人々は詳しくないでしょうから、

(当然、私もその一員です)

前回案件と今回案件の説明を対比することで、雰囲気をつかんでもらおうと思います。

 

前回

2023年7月竣工予定 充実設備の高級レジデンス

本ファンドは、カザフスタンの旧首都アルマティ市中心地にほど近い、高級住宅街に建設予定の高級レジデンス「White House in Chaikina(仮称)」が対象物件です。

総戸数は26戸、住戸の1戸当たり平均専有面積が122㎡の高級共同住宅です。昨今、カザフスタンでは、ハイグレードなレジデンスが相次いで建設されており、その中でも本物件はドイツと日本の最新技術を採用した協働プロジェクトとして着工前から話題となっています。」

 

今回

2024年10月竣工予定 アルマティ市の新たなランドマーク

本ファンドは、カザフスタンの旧首都アルマティ市の中心である市庁舎から1km圏内に建設予定の商業施設と住居の複合施設「Three City Towers」が対象物件です。

今回のファンドの対象となるプロジェクト第一期は、土地面積5,821㎡、延べ床面積50,550㎡(住居部分26,800㎡、商業施設部分23,750㎡)の建物の建設となりますが、第一期終了後には、順次、第二期および第三期として、第一期の周囲、土地面積21,000㎡にて、55階建ツインタワーの建築を行う予定です。

プロジェクト全体は、東京都心部に例えると六本木ヒルズのような複合商業ビルの構造となっており、アルマティ市の将来の新たなランドマークとして、民間のみならず行政からも大きく期待されています。  設計はドイツで著名なJuergen C.B. Willen氏が担当、建設監修は、ドイツに本社を構えるKVLグループのカザフスタン現地法人KVLKが務めております。」

 

単純な対比で見てみると、竣工時期が今回案件の方が後の予定であるということと、

アルマティ市中心地にほど近い」と「アルマティ市の中心である市庁舎から1km圏内に建設予定」という立地の違い(今回の方がより都心)があるという感じですね。

 

どちらが良いとか悪いというのは何とも私には分かりませんが、

ざっくり言えば、都心である今回案件の方が土地としての需要は大きいでしょうし、

ただし今回は商業施設なので、レジデンスである前回案件の方が手堅いという考え方もあるかなというところでしょうか。

つまり、まあ、日本国内で似たような案件が出たとすれば。という仮定で捉えると、立地が良くなったけれどアセットとしてのリスクは上がったかも。といったイメージ。

大体、案件の魅力度としてはどっこいどっこいかなーといったところですね。

かなりフィーリング重視ですが(笑)

 

ちなみに立地については引用するだけですが、こういった土地とのことです。

 

アルマティ市中心地の好立地

本物件は、アルマティ市街でも最も交通量が多いアルファラビ通りとナザルバエフ通りが交差するポイントに位置します。ここは、商業施設としても住居としても非常に高い需要が見込まれる中心エリアです。

近隣に国立中央博物館や独立記念碑などの文化施設があり、また、現在のアルマティ市のランドマーク物件であるNurly Tau(ヌルリタウ、オフィス・商業施設等の複合施設)の真横に位置している等、新たなランドマークとなる用地としては、申し分ない立地となっております。」

 

超一等地に建つ大プロジェクトということで、

かなりの熱量が伝わってくる感じだなと思いました。

まあ、劣後出資を合わせた募集総額が日本円にして5億8000万超という金額ですから、

カザフスタンでその資金を使うということも勘案すれば、

相当な資金力と考えられるだろうなと感じました。

 

カザフスタンは旧ソ連の国かつ、ロシアとの結びつきは比較的強い傾向があります。

旧ソ連と一口に言っても、例えばバルト三国のような併合された結果としてソ連になった国、ジョージアやウクライナのようにロシアとの確執がある国、そしてロシアとの結びつきがもっと強いいくつかの国々。

それぞれ、かなり意味合いが違いますよね。

それこそ併合した結果をもって「旧OO」と呼ぶのであれば、

韓国は旧日本なのか?とか。そんな言い方は当然まずしないわけで、

旧ソ連という言葉の使い方も今回の軍事侵攻などを見ていて、

ある意味気を付けないといけないなーとかは最近ちょっと思ったりしますね。

 

さて、今回の対象国であるカザフスタンに関してはどちらかと言えば「旧ソ連」と呼びやすいタイプの国であることは言えるかもしれません。

ということもあって、法定通貨である「カザフスタンテンゲ」が現状、ロシアルーブルにつられて下落しているということは一つのポイント。

5年前は1円で3カザフスタンテンゲ、コロナ直前が1円対3.5KZTだったところ、

コロナによる新興国通貨の下落で、コロナ後は1JPY対4.11KZT、

そしてロシアの軍事侵攻が行われた後は、

最大1JPY対4.5KZTくらいまで下落しています。

(今はもう少し価値を戻しています。というか円安も関係しているかも…)

 

つまり、今、カザフスタン案件に投資すると、相手通貨の価値が下落しているため、

相手国ではより大きな資金として使うことが出来る。ということになります。

 

これは投資を呼び込む側としては魅力的な状況かもしれません。

逆に今度、償還する際には更に価値が下落していると重くなりますので、

KZTの価値が上がる方が望ましいということも言えるでしょうか。

 

こればかりはロシアの軍事侵攻がどうなるのかがかなりあるので、

何とも言いづらいですが、それ相応の運用期間の長さがありますし、

そのあたりは事業者としては極端にこれ以上価値が下落することはないだろうという考え方で案件を組成しているのかなーと思いました。

 

私たち投資家としては円建てでの投資ですので、基本的には無関係な部分ですが、

とはいえ、あまり極端に価値が変わってしまうと事業者の体力や、

プロジェクトの進行にも関わってくるので、

一応、ちらっと気にしておいても良いのかなとも思いますね。

 

為替の部分をプラスに考えるのであれば、

【現在のKZTの価値下落傾向は資金面でプラス】となりますし、

ここを逆にマイナスに考えるのであれば

【通貨の価値が下落しているのでリスクは上がっている】

とも考えられるかもしれません。

 

円建て投資かつ比較的短期の運用である不動産クラウドファンディング、

そして現地法人のある会社のグループ企業である事業者の組成した案件。

 

高利回りだけにリスクが低いとまでは言いませんが、

非常にリスキーで絶対に避けた方が良い案件というものとは違うかなと感じます。

 

また、今回案件は「建物の建築確認を取得するための必要資金を出資するファンド」

という前回同様の条件であり、下記に引用しますが、

グループ内融資が行われる予定という記載もあります。

これまたグループ全体の業績が悪化した場合等のことも考えると、

100%の信頼性を誇るものではないにせよ、

一定の安心感となる部分なのかなとも思います。

 

建築確認を取得するまでの短期運用型ファンド

本ファンドは、複合商業施設「Three City Towers」プロジェクト第一期においてのファーストステップにあたるもので、すでに開発許可を取得済である開発用地を取得し、建物の建築確認を取得するための必要資金をご出資いただくファンドです。

現地では、建築確認取得後でないとプロジェクト資金の融資が実行されないため、本ファンドにおいても、建築確認取得後に当社グループ内金融機関であるインベスコアNBFI JSC(以下、インベスコアNBFI)より融資を受けて、TECRAの固有財産に振り替え、配当・元本償還を行います。すでにインベスコアNBFIからの融資承諾も得ています。  なお本ファンド償還後は、2024年10月の竣工を目指し、建築工事を開始します。」

 

以上の説明を踏まえてどう判断するかというところですね。

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時間の制約があり、ちゃんとしたまとめは省略しますが、ざっくりまとめてみます。

 

前回案件から利回りは少し下がったものの、依然として高利回りですし、

募集金額や劣後出資も大きくなりましたので、

より投資はしやすい案件になったと言っていい案件ですね。

 

開発型であり、海外案件であるというリスクの部分を、

劣後出資の厚さやグループ内融資がされる予定という部分で補っている案件。

 

非常にユニークで独自性の強い案件に仕上がっているなと感じました。

極端に大きな金額での投資をするには、さすがに難しい部分もあるかもしれませんが、

負える範囲で投資する分には、面白い案件だと思います。

ご興味の出た方は是非、HPにアクセスして詳細をご確認なさってください。

TECROWDへ

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尚、最後に新規登録についても少し解説しますが、

TECROWDはスマートフォンを活用した会員登録方法もあるため、

1日など早い段階で会員登録が完了出来ることが出来ます。

24日の夜の募集開始ですので、新規登録してでの投資も可能な範囲かなとは思います。

既投資家の方はもちろん、未登録の方も本案件にご興味が出ましたら、

事業者のHPをご確認の上、登録・投資のご検討をされてみてはいかがでしょうか。

 

以上、TECROWDの初登場「カザフスタン案件 第2弾」についてご紹介してみました。

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TECROWDにご興味が出た方は下記リンクよりHPをご確認ください。

TECROWD

※尚、不動産クラウドファンディングについて紹介する際は、知名度が劣るため、
類似した投資であるソーシャルレンディングをタグに入れています。両者は似たスキームですが、別物であることはご留意ください。
逆にソーシャルレンディングについて紹介する際は、不動産クラウドファンディングのタグは入れておりません。
※当ブログでご紹介している投資商品は元本保証がなく元本の一部棄損、あるいは全額棄損の可能性がある商品です。投資の判断についてはご自身で事業者のHPをご覧になるなど、ご検討の上なさってください。