こんにちは。NNSです。
昨年末にロケットファンドラジオという配信でもお世話になりました、
ROCKET FUNDから新規案件が登場していましたので、
遅ればせながらご紹介致します。
今回の案件は「後継者がいないことにより、休業・廃業している米寿温泉の温泉施設を営業者が賃借し、軽度介護認定者向けデイサービス施設にリノベーションして地域の介護予防拠点として機能させる。」という社会性に富んだ案件とのことです。
募集中の案件に1口投資すると、Amazonギフト券を10000円分プレゼント!
と投資家に対して有利な優待が一昨日、追加されてもいます。
こちらについては1口ごとに適用されますので、
10口100万投資すればアマギフ10万円分なんて話にもなったりもしますね。
こちらの内容に興味が出た方は先にリンクを置いておきますので、
詳しくはHPにてご確認されてみてください。
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早速、概要について書いてみます。
案件名:米寿温泉デイサービス運営事業ファンド
募集金額:1000万円
目標利回り:5.27%(目標利回りのため売上目標額に会計期間の最後に達した場合)
最大運用期間:3年(期間固定のため、会計期間と呼ぶ)
募集開始:3/7 18時~3/18まで(先着式)
営業者:株式会社テルメディ
まずは、目標とする利回りが5.27%、会計期間が3年ということで、
利回り自体は前回案件と大差ない形になっているかなという形です。
営業者である株式会社テルメディは、
ジェネリック医薬品の卸・販売を行っている八戸東和薬品株式会社の子会社であり、
同社代表の髙橋巧 氏が新たに立ち上げた事業、会社ということだそうです。
所在は【八戸】で分かる通り、青森県。
正確な住所としては、「青森県八戸市城下一丁目28番16号」とのことです。
またプロジェクトが行われる米寿温泉は「青森県おいらせ町」にあるようですね。
(尚、本社住所は親会社と同一です)
親会社は昭和59年創業、資本金1000万円、社員は20人くらいといった形で、
普遍的な老舗の中小企業のようですので、与信等に問題があるかという部分では不透明な点もありますが、一定レベルの信頼度はあるのかなという印象。
それこそ立ち上げたばかりの会社で、資本金も3桁などで、親会社もないなどという営業者だとかなり不安にはなってしまうでしょうけれど、
今回の場合は、昭和期から積み重ねた事業が親会社にある会社ですので、
ある程度の安心感は持てるのかなと感じました。
※参考リンク
今回の事業を興すに当たって、金融機関から6000万円の資金を調達しており、
当案件が成立した際には計7000万円の資金が営業者側に入るということになります。
これをどう見るか・・・というのは正直ありますよね。
6000万円がいわゆるシニアローンとなり、
私たち投資家が渡した資金はメザニンローン(のリコースローン)ではなく、
プロジェクトの成否で利回りが変動する、劣後債的な扱いとなります。
つまり、6000万円のシニアローンや、営業者・親会社がまた別に借入した明細より下の扱いとなる(株式に準じたような扱い)になるわけで、
このプロジェクトが致命的に悪い状況になった場合には、
担保などもないため、元本は失われる可能性があるという形です。
うーん。個人的にはこういう企業へ資金を提供するのであれば、
メザニンローンなどで提供してみたいよなーとかはちょっと思いました。
もちろん、それでは事業投資型クラウドファンディングにならないですから、
そんなことを言ってみても仕方がないんですけどね(笑)
ただ、とはいえ、プロフェッショナルである金融機関が6000万円もの資金を提供するということは、私たち投資家が思っている以上に、このプロジェクトに対しては良い反応が返ってきているということも言えるとは思います。
なかなか6000万って結構な金額ですからね。
そこをむしろ信じて投資するというのも一つ考え方としてはありそうな気がします。
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プロジェクトについても、少し引用を増やしつつ、ご紹介してみます。
“5方よし”の新事業で地域の「健康・介護を守るハブ」になることを目指します
「温泉施設を利用した軽度者(要支援、要介護1の方)の皆さまのためのデイサービス事業は、“3方よし”を超え、“5方よし”の循環型ビジネスへと成長する可能性を多分に秘めています。
現在の日本の介護業界を俯瞰・分析すると、軽度者の皆さまが気軽に利用できる介護サービスの入り口と謳っているデイサービスの数がとても少ないという実情があります。~(中略)~なかでも男性が利用しやすいサービスの数が極端に限られています。
当社は本事業を展開することが、まずそれらふたつの課題を解決することに繋がり、ひいては、地域社会における未病や健康寿命の増進に繋がると考えています。
次に本事業は「介護をする側の負担も軽減できる」というのが当社の考えです。現在、ご家族や夫婦間など、介護をする方々の肉体的・精神的負担を軽減する「レスパイトケア」が国や自治体の課題として浮上しています。「デイサービスに通ってほしい」と親やパートナーに伝える作業は、介護をしている方々にとって非常に負担の重いコミュニケーションです。一方で、「温泉に行くことができる」と気軽に伝えることができれば、互いの尊厳を傷つけずに守ることができます。~(後略)
そして働く方々にとってもメリットが多いのが本事業の特徴です。一般の介護業務は拘束時間が長いことが一般的です。そのため仮に介護資格を持っていたとしても、出産や育児、家族の介護など自身の人生の節目やターニングポイントを迎えることで、適切な職場と巡り合うことが難しかったり、能力を存分に発揮できないケースが少なくありません。ただ温泉施設を活用した軽度者の方々向けのデイサービスであれば、資格者の皆様もフレキシブルかつ柔軟に能力を地域に活かしてもらうことができます。~(中略)~働く側からも強いニーズがあると改めて感じています。
温泉施設のオーナーの皆様にとってのメリットも、本事業の重要なポイントです。コストや管理の負担が大きい、もしくは事業継承が上手くいかないなど、運営に課題を抱えていらっしゃるオーナー様の数は年々増えています。仮に本事業が発展的に運営されていけば、オーナーの皆様の負担を軽減し、温泉とその歴史、そしてビジネス自体を持続可能にすることができるはずです。
最後に、本事業が地域の介護エコシステムのハブになる可能性を秘めていることもお伝えしたいです。当社のデイサービスを利用された利用者様の介護度が上がった場合、迅速に他の介護事業所にご紹介することができるからです。当社は本事業を通じて、「地域の介護の入り口」をしっかりと生み出していきたいと考えています。~(後略)~」
あまりにも長かったので、ちょいちょい省略しましたが、
それでもかなり長くなってしまいました。
5方よし。【認定介護者】【利用者家族】【テルメディ】【廃業温泉】【介護士】
にとって良いという形が作れたということがセールスポイントということですね。
ただ、あえて、ここは批判的に一つ言わせてもらいますが、
【投資家にとって、良し!】というのはないんでしょうか?と。
いや、半分言葉遊びなのは分かってます。私も性格が悪いなーって感じです。
良しだと思うから募集してるんでしょうから、良しなんだとは分かってます。
でも、やっぱりファンドの紹介ページであれば、まず投資家にとって良し。
が大事じゃないのかなとは思うんですよね。そこは書いて欲しかったかなと。
営業者さんが5方よし。と仰っていたとしても、投資家にとって良し、
あるいは事業者であるロケットファンドさんにとっても良しで、
7方よし。じゃないとおかしいじゃないか?と私は思いました。
どうしても事業投資型クラウドファンディングの気にかかる部分で、
【営業者やそのクライアントにとってのメリットが喧伝されている反面、投資家は具体的にどういったメリットを享受できるのかが不明瞭なことが多い】
これが課題かなと思うんですよね。
投資ということは、基本的にはリスクはあれど、リターンがあるのが基本であり、
もっと厳しい言い方をすれば【期待値がプラス】じゃないといけないわけですよね。
私は以前、某お馬さん系のギャンブルを投資的にやっていましたが、
自分自身は期待値がプラスだと計算して、信じてやっていた。
今回の案件も期待値がプラスだと言えるのであれば投資ですけれど、
仮にそれが危ういのであれば、それは投資ではなく、「応援に配当がついてきたもの」
という扱いになるのでは?とも思ったり。
もちろん世の中には期待値が明らかにマイナスである危ない詐欺的な投資案件がたくさんありますので、そういったものとは違って、昭和期から事業を営まれてきた会社さんの新規の挑戦ということなので、ある種の安心感はあるわけですが、
そのあたり、もう少し書かれていたらなーとはちょっと思いました。
もっとも、ロケットファンドの総帥、八田社長は投資家へのリターンにこだわると先日、仰っていただいたので、この案件もそこは信じても良い気もするのですが、
少し魅せ方の部分で、営業者への気持ちが強く出すぎていて、
投資家がややおいてきぼり感は出てきちゃいそうな感じは抱きましたね。
・・・と、少し辛口になりましたが、
ともかく5方良し。を提唱する、かなりの自信案件ということのようですね。
ところで、最後に余談ですが、
【あれ?みんなの年金のおじいちゃん、とうとう介護のお世話になったのか…】
って思った方、いませんか?(笑)
不動産クラウドファンディングサービス「みんなの年金」のイメージ画像に登場されている老紳士が、こちらの案件でもイメージ画像に登場してきたので、びっくり。
まず今回案件を見た時の第一印象がぶっちゃけそれでしたからね。
【あ、おじいちゃん、、、とうとう介護まで…】って。
私の他にも思った方がいらっしゃいましたら、是非教えてください(笑)
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最後に余談も挟みましたが、出資することでAmazonギフト券のプレゼントが1割あり、
正味の期待利回りも上がるということで、介護の問題や地方産業の問題に対して、応援したいという方などには、面白い案件ではないかなと思います。
私は地方出身でないこともあり、「軽い段階の親にデイサービスを勧めることの難しさ」なんかは同僚や先輩から聞いたりして想像は出来ているものの、
こういったプロジェクトにどのくらいの需要があって、
期待値がどのくらいなのか読みづらいため、現状は投資判断は出来かねていますが、
もう少し身近に感じられる世代、地域の方には良いのかなと思いました。
以上、ROCKET FUNDの新規案件についてご紹介してみました。
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