ここ最近はすっかり不動産クラウドファンディングが投資のメインとなり、
不動産クラファンの紹介ブログと認識されているらしい(?)当ブログですが、
今回はソーシャルレンディング事業者についての記事を書いてみたいと思います。
(ちなみに「ソーシャルレンディング ブログ」で検索すると当ブログはほとんど検索でヒットしませんが、
「不動産クラウドファンディング ブログ」で検索すると結構上位に来ます。どうしてなのかは不明ですが、
上位に来ることで流入していただけている側面もありますので、ありがたいことですね)
既に登録済の方もかなり多いだろう、SAMURAI FUNDについてです。
------------------------------
タイトルにも入れましたが、ここのところ、SAMURAI FUNDが元気だなー。
という印象を何となく持っていました。
過剰な混雑を避けるためなのか、現在は募集開始の案内が来ない(ですよね?)
形で運営をしているので、募集があるのかなどの確認がなかなか難しい状況がありますが、そんな中でもちょこちょこと新規案件が出てくるので、
私は仕方がないので(という言い方もなんですが)定期的にHPを訪問したり、
ポータルサイト的なブロガーさんのブログに1日1回はアクセスするようにして、
何か掲載されているのかを確認したりしています。
そんな中で久しぶりに、これは面白いなと思う案件が少し前まで募集されていましたので、募集終了後の紹介とはなりますが、概要程度、書いてみます。
-------------------------------
終了済の案件です。
案件名:【保証付×毎月分配】利益30億円フィンテック企業#3
募集金額:5750万円
目標利回り:5.8%
運用期間:23ヶ月
募集開始:1/27 12時~1/28 15時まで(先着式)
こんな感じです。
案件内容としては、「グローバルFINTECH企業であるROBOCASH PTE. LTD.が発行する米ドル建て社債の取得資金の借り換え」という案件でした。
もう少し細かく書くと、営業者であるグループ企業のSAMURAI ASSET FINANCEが、
合同会社TRリアリティというSPCに対して貸付をした資金の、
「バックファイナンスの募集」といった感じですね。
(余談ですが、こういったバックファイナンス案件をポケットファンディングでは「リファイナンス」と呼んでいるので、一般的な再度の案件組成の意味でのリファイナンスとは意味合いが違うので少しややこしいなといつも思います。ポケファン投資家の方はご注意ください。)
そして案件名に入っている通り、この社債の取得資金の借り換え用の資金の募集ですが、【債務保証有】というのが今回の目玉でした。
今までの前2回はこの債務保証がなかったので、
【悪い案件ではないけど、絶対投資したい!】とまでは思う案件ではなかったですが、
今回は債務保証が新たについてきたので、「それなら結構面白いかも???」と思って、私はとりあえずお試しで10万投資してみました。
ただ、この債務保証をする保証会社は今まで数多の案件で保証会社として入ってきた
Jトラストの子会社である【日本保証】ではなかった点は意外な印象でした。
その今回の保証会社ですが【新日本アセットマネジメント株式会社】という会社。
所在地:東京都千代田区九段北1-3-1
代表者:三留正大氏
資本金:1億円
データで見るとこんな感じです。
2021年11月の設立と思しき記載がネットにありました。
ただしよく似た名前で「新日本アセットマネジメント投資事業組合」という組合はもう少し前から活動されているようですので、
業務形態を変更したという状況なのかもしれません。
会社が設立から日が浅いこともあり、
保証会社としての実績は正直どこにも出ていないので未知数ではありますが、
資本金はある程度の額があるので、一定の信頼度は感じますね。
また、代表者の三留正大氏についても調べてみましたが、結構若い方のようでした。
株式会社アンバーインターナショナルジャパンというホテル企画・開発会社の代表であるということがネット上で出てきます。
珍しいお名前なので、恐らく同一人物で間違いないだろうなとは思いますね。
現在もその会社の代表なのかについてはさすがに私の方では分かりかねますが、
このアンバーインターナショナルジャパン社は、
シンガポールに本社がある企業の日本法人。
そして今回の債権の大元となる社債の発行会社である、
ROBOCASH PTE. LTD.は、シンガポールの企業。
ということで詳細は分からないものの、同じシンガポールがキーワードとなっており、
シンガポール国内で何らかの付き合いがあり、代表者である三留正大氏がこの案件の組成にも裏側で関わっているのかなという印象を抱きました。
日本保証案件ほどの安全性、保全性はさすがに未知数の保証会社であることもあり、
「ない」だろうなとは思いますが、
とはいえ、普通に国内に居住している一般投資家では手を出すことの出来ない外国の高利回り債券に対して、為替のリスクを排した形で投資が出来、尚且つ、需要家と同じシンガポールに強いだろう代表が経営している会社が債務保証をする案件ですから、
もう少し利回りの大きいものの無担保の案件などと比較すると良質な案件。
といっていいのかなーとは個人的には思いました。
社債ですから、基本的には必ず毀損せずに返済することがマスト。
そして債務保証の会社もある。
ということで、複数の会社が「返済をマスト」にした状態ですから、
大きく投資するというのはどうかなとは思うものの、
ある程度の額であれば、まだ組成されて日の浅い案件だけに、
少なくとも最初はしっかり運用してくれるのかなと考えました。
ということで本当であれば15万、20万という投資額も考えたのですが、
運用期間が2年ということで長かったため、投資金額は少し抑制気味にしました。
これは運用期間が2年ということを嫌ったとか、リスクに感じたということではあまりなく、【投資額の分散】という観点で小さくしたものです。
例えばですが、運用期間1年のものに20万投資をして、
次の2年目はめぼしい案件がなかったため0円になった事業者と、
運用期間2年のものに10万投資をして、その他の案件に投資しなかった事業者では、
期中の総運用金額は結果的に同じになりますよね。
逆の言い方をすれば期間の長い案件に多額の投資をしてしまうと、
当たり前ですが長い期間、その資金がその事業者に拘束されてしまう。
案件としては自分なりに良いなと思って投資したので長いのは許容出来るが、
事業者としての良し悪しはその長い期間で評価が変わる可能性もある。
悪い方に変わったのなら途中で投資をやめれば良いだけだが、
良い方に変わった時などは、後から魅力的な他の案件に多額入れたいと思っても、
先に大きな投資を長期でしてしまっていると、
さすがに事業者リスクを大きく負い過ぎることになる。
という観点で、私は一応、自分なりにこの事業者にはこれくらいの金額という目安を作っているのですが、期間の長い案件に多額入れてしまうと、後から出てきた案件の良し悪しによっては、この目安を守ることが難しくなってしまうので、
2年以上の長期間の案件はやや投資金額は少なめにしています。
なので、例えば不動産クラウドファンディングでも、TECROWDの案件は面白いですし利回りも高いのでもう少し多く投資しても良いのかな?と思う時もあるのですが、
運用期間が長いものが多く、後から後から別の面白い案件が出てくると事業者への投資金額が膨れ上がりすぎる可能性があるため、少し投資額は低めにしています。
ただ、逆に期間の短い案件に多額入れると、良いタイミングで次の有望な案件を見つけることが出来ないパターンもありえるので、
半年未満で短いからといって金額を倍増させたりということはしていないのが自分の投資の特徴かなーとは思います。
人によっては短期だからこれは倍でもいいやとされる方もいそうですけどね。
ちなみに不動産クラウドファンディングは事業者そのものへの投資であることから、
事業者リスクを少し高く見て、1つの案件に対しては多額入れることはあれど、
1つの事業者に大きな金額を入れることはあまりしないようにしています。
例えば案件については満足しているCOZUCHIやASSECLIも事業者全体では、
100万前後での運用としています。
これであれば、万が一その1社に何かがあったとしても、乗り切れるなと。
逆にソーシャルレンディングについてはこちらも事業者リスクはあるものの、
案件ごと、貸付先ごとにリスクが変わってくるので、
基本的に1つの案件には少額しか入れず、その分、なるべく理想論で言えば多点で投資が出来たら良いなとは思っています。
---------------------------
というわけで、ちょっと話がそれてしまいましたが、
最近、またサムライファンドが元気になってきているので、再注目かなと。
更に言えば、と書いている間に、次の案件も出てました。(只今募集中です)
案件名:【保証付×特典付】7年連続増収増益の収益不動産デベロッパー#1
募集金額:5000万円
目標利回り:5%
運用期間:7ヶ月
募集開始:1/31 12時~2/1 15時まで(先着式)
説明を抜粋するとこんな感じの案件です。
「このファンドは、営業者であるSAMURAI ASSET FINANCE株式会社(以下、「営業者」といいます。)が株式会社シティホームズ(以下、「貸付先」といいます。)に対して実行した5,000万円の貸付(以下、「本件貸付」)に対するバックファイナンスをおこないます。なお、本件貸付には代表取締役による連帯保証が入っております。 本件貸付は、貸付先による東京都豊島区の不動産取得費用の一部に充当されております。」
●投資家の皆様へのメリット
・貸付先代表者による連帯保証により保全力強化
・30万円以上投資いただいた方に特典(焼肉ブルズのたれ、クーポン券)の送付
えーと、もう気づいている人が過半だと思いますが、
【またシティ・ホームズ案件です】という(笑)
一昨日の記事で、焼肉ブルズのタレの件を書いたら、
タイムリーに次の案件が来ましたね。
いやー、それにしても、CAMPFIRE Owners、COOLと来て、
更にそしてサムライファンドでまでこの貸付先を見ることになるとは。
実は、このシティ・ホームズ社は「THE CITY FUNDING」という名前で不動産クラウドファンディングを行うというリリースが既に出ており、
一昨年には不特法(任意組合型)の許認可を取って既に商品を販売している上、
昨年の9月?だったかに、電子取引業務の許認可も取っているので、
【たぶんクラファンやるんだろうなー】という感じがあります。
確か、COZUCHIでお馴染みのLAETOLI社のシステムを使うというリリースも出ていましたので、クラファン投資家に名前を売ろうと、あえて色々なサービスで資金を借入しているんだろうなーとは思います。
とはいえ、ちょっとお堅い感じのファンドの多いサムライでまで来るとは。
サムライファンドも元気ですけど、
シティ・ホームズさんも元気だよなーと思いました。
というわけで、ここ最近のサムライファンドの過去案件を見直してみますと、
【保証付×毎月分配】利益30億円フィンテック企業#3 5.80% 5750万円 23ヶ月
【毎月分配×保証付×担保付】神奈川不動産#1 5.00% 2900万円 11ヶ月
【保証付×毎月分配】資産1700億円大手カード決済事業者#4 3.75% 5000万円 9ヶ月
【8年連続地価上昇】沖縄不動産担保付きリゾートローンファンド#3 5.50% 5000万円
定期預金よりも魅力的な投資しませんか#2 4.30% 3500万円 11ヶ月
【毎月分配×1700万ユーザー】利益30億円フィンテック企業#2 5.80% 5720万円 23ヶ月
【保証付×毎月分配】資産1700億円大手カード決済事業者#3 3.75% 3000万円 5ヶ月
【株主保証付き】中央銀行認可の金融機関向けローンファンド#1 6.35% 5700万円 35ヶ月
【8年連続地価上昇】沖縄不動産担保付きリゾートローンファンド#2 5.50% 8000万円 10ヶ月
【総資産4000億円】金融機関の定期預金保証ファンド#1 4.30% 3500万円 11ヶ月
1ヶ月半の間にこれだけの案件が出ていたんだなーと改めて。
ほんと【割と元気】だなと(笑)
私は不動産クラウドファンディングの考察をブログで書いているくらいなので、
それなりには案件の詳細は掴めている・・・と思って、そちらを優先していますけど、
こうして見ると、投資しても良かったかもなーって案件も結構ありますね。
少しソーシャルレンディングの場合は裏側を隠しがちということがあるので、
なかなか良い悪いのジャッジが難しいですが、
毎月分配であったり、海外を絡めることでの利回りアップ+保証でのリスク軽減など、
結構工夫されていて、面白い案件も多いですね。
逆に沖縄の不動産担保案件なんかだと、地価上昇などプラスの要因は無論あるので、そういった意味では魅力的ながら、裏側が隠れていて、ちょっと不安になるところも。
(結構な割合が隠されていて、もう少し公開してくれても良いのになと思った案件でした)
こういう部分は不動産クラウドファンディングの方が物件の詳細が読めるので、
投資判断はしやすいかもしれませんね。
確定申告をしていて気づくのは、「毎月分配の方が再投資が早いので積み上がる金額はやっぱり大きいな」というところですね。
あとはソーシャルレンディングは資金需要者への貸付ですから、相手が必要としている分、運用開始までが早いですよね。あとはクーリングオフもないのでそれも早い要因。
不動産クラウドファンディングの面白さを普段は主に伝えている自分ですが、
やはりソーシャルレンディングもこれはこれで好きだなと改めて思った最近でした。
サムライファンドにおいては、事業者さんの最近の方針か、直前公開で短期募集、すぐ運用開始という形を採っているので、案件紹介などは正直しづらいですが、
個人的にはちょこちょこ出てくる案件を見ながら、
適宜、投資判断をしていきたいなと思っていますので、
投資報告などで今後はサムライファンドがそれなりに出てくるかもなーと、
お読みになった方には思っていただければ嬉しく思います。
もし、SAMURAI FUNDにご興味が出た方は、まず事業者のHPをご覧いただき、
近々に募集されていた案件などの確認をしていただいて、
会員登録や投資検討をされてみてはいかがでしょうか。
以前の「さくらサイト」のイメージ、少し前の「日本保証の保証案件」のイメージから脱却し、新たな道を歩み始めた「侍」に今後も期待してみたいなと思った私でした。
以上、SAMURAI FUNDの最近についての雑感を兼ねた事業者紹介記事でした。
------------------------------------
SAMURAI FUNDにご興味の出た方は下記リンクよりHPをご確認ください。
※当ブログでご紹介している投資商品は元本保証がなく元本の一部棄損、あるいは全額棄損の可能性がある商品です。投資の判断についてはご自身で事業者のHPをご覧になるなど、ご検討の上なさってください。