ここのところ、私はソーシャルレンディングより不動産クラウドファンディングに多く投資や、思考時間を費やしていますが、
(なもんで、ブログのコメントも、ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの順番を変えました笑)
とはいえ、本当はソーシャルレンディングというスキーム自体は面白いものだと思っているし、可能性はまだまだあると見ているんですよね。
どうしても、貸付というスキームである以上、
以前のような高い利回り案件はリスクが高いのは事実でしょうし、
どちらかと言えば、むしろ低い利回りの案件の方が、
不動産クラウドファンディングに対して優位性がある印象があるわけですが、
だがしかし、私自身は庶民派で利回りを追い求めてしまいがち・・・
ということで、自分に関しては、ソーシャルレンディングの案件は後回しになりがちです。これは何となく自分の中では歯がゆいんですよね。
ソーシャルレンディングも不動産クラウドファンディングも、
どちらも良い部分気にかかる部分を感じていて、どちらに対しても【面白い投資】とは感じていますが、でも、初めてソーシャルレンディングを知った時に、
「あ、人からお金を借りる人生だけが人生ではなくて、
むしろ人にお金を貸す人生ってのもあるのか」
みたいに面白いなと思った気持ちは、今も忘れてないというか、
本当は結構そういった感情の部分でソーシャルレンディングは好きだったりします。
そして、そこから転じて、今度は【あ、お金を借りることって悪でもないのか。むしろそれは使い方次第で発展性があるものなんだな】みたいなまた別の気づきもその後ありましたけどね。
(って言っても借入は住宅ローンのみですが、なるべく借入をしない。ということに固執までしなくて良いのかなというのはちょっとした心境の変化かもしれません。)
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さて、そんなこんなな自分ですが、
今回はクラウドバンクについてちょっと書いてみたいと思います。
まず、一つトピックが先日ありましたよね。
以下、一部引用します。
【【クラウドバンク】ファンド募集開始時刻の通知サービス等の一時休止のお知らせ
当社ホームページへのアクセス集中を回避するため、ファンド募集開始時刻の通知サービス及び、 ファンド情報の事前公開サービス(以下、「通知サービス等」といいます。)を一時的に休止させていただくことといたしました。】
まあ、ちょっと辛口な言い方になってしまいますが、
正直に言えば【そっちで対処したか…】と思いました。
ほんと上手く言えませんが、自分にとって有利・不利ということは全然関係なく、
(むしろどっちかっていうと有利かもしれません。)
個人的には、「こんな案件をいついつから募集開始するので、それまでに事前に内容を確認いただいて、投資を検討くださいね。」
みたいなのが、やっぱり良いかなーって思うんですよね。
どうしたって、クーリングオフのないソーシャルレンディングは、早い者勝ち、早い者勝ちの意識で投資させたもの勝ちみたいなところがありますからね。
クーリングオフがない制度というのは制度の問題であって事業者の問題ではないし、
ルールの中で、自社に有利なように案件の組成や宣伝を行うのは当然だと思います。
ただ、今回の措置はサーバー云々で仕方がないところとはいえ、
自社に有利になるかというとそうでもないのが勿体ないなと。
通知が来て、そこまでに資金を用意したり、案件を読み解いたりして準備する。
その前振りがあるからこそ、クリック合戦が投資家にとっても意味があるし、
事業者にとっても、ある種の宣伝になるわけですけど、
いつの間にか募集開始してる…ってなると、何というか、
案件を読み解く時間が与えられていないような気持ちを私個人は抱くんですよね。
もっとも、逆にアクセスが集中しないわけだから、
実際は読み解く時間はあるといえばあるのかもしれませんし、
こういった(あえて言いますが)サービス的にはマイナスの形で状況を変えてきた以上、クラウドバンクへの信頼性は人によっては下がったでしょうから、
(私自身も正直多少は下がりました)
そういう意味ではじっくり投資が出来るようになりつつある・・・
とも言えるのかもしれませんが、
「じっくり考える時間をもらっている」のと、「結果的にじっくり考えられる状況だ」というのはちょっと意味合いが違うかもなーなんても思ったり。
個人的には今までも大きくお世話になった事業者さんなので、
頑張って欲しいなーと思いますし、
今回のような措置で「人が集わない」という形になると、
経営、運営は楽になるだろう反面、
事業者としての存在感が尻すぼみにならないかがちょっと心配なんですよね。
実際、自分みたいな飽きっぽい人間はクラウドバンクさんの存在をちょっと忘れちゃう的な時も最近ありつつなので、
(通知が1回しか来ないですし、その通知も通知ってだけで、
内容については触れていないですしね)
そういう人が増えて、地味キャラ化していかないといいなーと思いますね。
もっともそうなったとしても、いきなり会社がどうかなるということもないでしょうし、その空気感の中で自分が投資するしないを判断すればいいことなので、
自分自身に何か大きな実害があるかといえばそうでもないんですが、
そのあたりは単純になんか「発展性のない方向にお世話になった事業者さんが向かっていったら淋しい」という浪花節ですね(笑)
ほんと、頑張って欲しいです。それに尽きるなというところです。
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さて、多少なりともマイナスなことを書いたので、
案件の紹介くらいして、雰囲気を変えたいと思います。
今募集中の「不動産担保型ローンファンド」(米国/ハワイ案件)について、
今回はちらっと考えてみたいと思います。データ的なこともちらちらっと下記に。
利回り:5.2%、運用期間:13ヶ月、運用開始:9/30から(9/29までが募集期間)
こんな感じの案件です。
まずクラウドバンクは会員限定情報に結構な情報量があるので、
その関係上、このブログで記載出来ることには限りがあり、
ぼかした言い方がメインとなるのはお許しください。
今回初めて案件の中身をちゃんと見たら、「え。あ、そうなの???」と思ったところがあったので、書ける範囲で情報提供を致します。
特にマイナスな情報というわけではないのですが、
分散投資の観点においてはもしかしたら気づいていないとマイナスかもしれません。
もし、この投稿だけで「やっと、お前気づいたのかいな。遅かったな」と思われる方がいましたら、失礼しましたということで(笑)
いやー、ちらっと見ただけだと意外と気づかないもんですね。はい。
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今回案件はこんな感じのスキームだそうです。
出資者(クラウドバンク)⇒貸付先(クラバン系列のSPC)⇒SPV⇒需要家(需要家の親会社が連帯保証および物上保証)
という状況なので、
親会社が物上保証した物件が今回案件の担保となる物件ということになりますね。
前クールの類似案件は、貸付先とSPVの間に「匿名の企業」が間に入っていましたが、
今回はその部分がなくなっていました。
つまり、この案件では需要家がお金を借りるのは、SPVからです。
そして借りるための担保となる物件は、
需要家の親会社が用意(物上保証)した物件ですね。
普通、お金を借りるのは金融機関なので、
パッと見は「SPVが金融機関?」という風に考えてしまいがちですけど、
SPVというペーパーカンパニーがお金を貸す感じになるので、
実際は不動産を証券化して、小口化して、SPVにすることでノンリコースローンにするということが目的なんだろうなと思います。
つまり需要家サイドが直接お金を借りてしまうと、
ただのリコースローンになってしまうから、
実質自社であるペーパーカンパニーを挟むことで、オリジネーターとして実質的な借入のメリットは享受するけれど、
自社が直接金融機関(今回の場合クラウドバンク)からは借りないということですね。
(厳密にはそのローンも小口化されていますが)
SPVが関わることで、担保となる不動産しかSPVには紐づいていないので、
オリジネーターはノンリコースローンに出来、バランスシートを痛めることがない。
いざとなれば不動産を切り捨ててSPVをクローズしてしまえばいい形が取れるって感じかなと想像しました。
※追記:借入なので痛めることがないなと勘違いした気がして、取り消し線を入れました。
(超素人なので、たぶん、そういう感じだろうなーと自分なりに読んだことで書いています。が、あまり自信はないので、もっと詳しい方をご存じの場合はその方にご説明を受けると良いと思います(__))
逆にクラウドバンクも自社関連先のSPCを貸付先にすることで、
需要家側の情報を出さないように出来ているというのもありますね。
(見ての通り、ペーパーカンパニーが2社絡ませています。)
さて、まあ、というわけで、実際はすごく簡略化すれば、クラウドバンク(とその投資家)から不動産担保ローンで需要家がお金を借りる。
というのが今回の案件なわけですが、よく見たら、大事なことが書いてあるという。
「需要家が見覚えあるじゃん」と。
いやー、ちゃんと書いてありましたね。名前は出てませんけども。
気になる方は見ていただければと思いますが、「あ」ってなる人もいるのかなと。
「え!」と思って(と思われる企業の)HPを見たら、
ちゃんとこれまた書いてありましたね。【投資事業(アメリカ・ハワイ)】って。
(「あ」とか「え」とかボキャ貧(死語)な表現で失礼しています笑)
この案件ってちょっと地味キャラっていうか、
今、ちゃんと調べてみたら昨年の3月に初お目見えしてから、
結構何回も募集されてたんだなーと。全然記憶になかった・・・です(苦笑)
なので、もはや分かってる人は分かってて投資してるかもしれませんね。
まあ、今更感がありますが、ちゃんと初めてこの案件を見た自分が一応案件紹介として書いていますということで失礼しますが、、、
ほんと、この需要家をどう見るかですよね。
実績的な部分でプラスに取ってもいいと思いますし、
逆に分散投資的な概念でマイナスに見る人もいるかもしれません。
私自身はその需要家絡みの案件が今手元にないので、
この案件に投資することは少額であれば問題ないかなーとは思っていますので、
マイナスにはそれほど見ていないのですが(ある意味では安心ですよね。)
人によっては、それを知ってたら投資していないなんて人もいるかもなーと。
もっとも自分に関しては現時点でかなり金欠なので投資は検討出来ていないので、
(今月は主にCOZUCHI用資金の確保をしないといけないので…笑)
結局は結論だけ言えば「なし」になってしまっていますが、
案件としてはそんなに悪いという印象もないかなと。
今クールは恐らく6号分募集があるのかな。
現状は約2.5号分くらい埋まっていて、まだ残りが22日分。
全部はさすがに埋まるかなーって感じですね。
先日ご紹介した、表参道案件はそれに比べると残額がまだまだありそうなので、
ギリギリのタイミングでの投資(間が空く期間を減らす的な意味合いですね)での投資を狙うならこっちの方が狙いやすいかもしれません。
もっとも、ハワイ案件の方が運用期間も長く、資金効率的には良いですから、そのあたりの細かい部分で比較すると大差はないかなとは思いますが。
というわけで、長々となってしまった割に大した話題でもなく、
【ハワイ案件の需要家に今更気づいたよ】っていうネタと、
【クラウドバンクさん、頑張って欲しいな】っていうだけの記事でした。
※参考
現在も募集している表参道案件について考察してみた記事です。
(この記事を掲載した時点ではハワイ案件の詳細を見ていなかったので、
少し見解が異なっております。ご注意ください。)
あまりプラスのことを書けませんでしたが、ソーシャルレンディング事業者での実質No.1事業者ですので、ご興味の出た方はHPをご覧いただければと思います。
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