投資型クラウドファンディング愛好家の案件考察ブログ

不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディング愛好家です。比較的高利回り案件を中心に考察をしています。※当ブログは広告紹介、リンクが一部記事に含まれております。

クラウドバンクのバイオマスファンドに動きがありました。

本日、5/28付けでクラウドバンクより「バイオマスファンド」の一部に対して、連帯保証人が追加になる旨のお知らせが発表されました。

 

 

詳しくは当該記事を読んでいただくのが一番てっとり早いかと思いますが、

昨年の7月末~8月上旬くらいで募集していた、主に「1000億円突破キャンペーン」絡みのバイオマスファンドに対して、新規に今までとは別の連帯保証人がつくことになったとのことです。

 

大体のソーシャルレンディング界隈の投資家の方はピンと来ているかとは思いますが、

これは、このプロジェクトの貸付先である合同会社を実質的に主導している会社が、SBISLや地方銀行等とのことで大騒ぎになっているテクノシステム社だったことに由来します。

SPCを設立して貸付を行っているので、基本的にはSPCに入ったお金がそのまま実質的な需要家である会社の別事業等に流用されることは防げるはずですが、

SBISLの案件に関してはそこがモニタリング不足や黙認?的なことでちゃんとしていなかったので、流用され、毀損してしまった。

 

それに対してクラウドバンクは適切なモニタリング、保全のための活動を行っていたため、(説明の通りであるとすれば)貸付資金が毀損する事態にはなっていなかった。ということらしいです。

そして、そういった状況とはいえ、実質的に破綻している会社がプロジェクトを主導することは当然出来ないため、今回新たに別のクリーンエネルギーの事業者に主導する権限を渡し、代わりにその会社に連帯保証人として入ってもらったということが今回のリリースです。

 

私自身は専門家でもなんでもないので、そう書いてあることを信じて書いているだけで、その内容の真偽については何とも分かりづらいところがあります。

ただ、強いて自分なりに感じた、想像したことを書くとすれば、

もっと前の案件において、クラウドバンクの直接の貸付先がテクノシステムだったものがありましたが、これが問題なく満額早期償還されており、これは思うに、【クラウドバンクがテクノシステムに問題が起きていることを認識し、早期返済を迫った】のではないかと思うんですよね。

とすると、ぶっちゃけ、SBISLの投資家の出資金であるとか、地方銀行の貸し付けたお金がそのまま【クラウドバンクへの返済】になった可能性すら考えられる話であり、

何ともそういう部分では複雑な心境になるのですが、とはいえ、早期償還もされた上、それ以降はSPCを設立した上で、役職者が管理した上でのプロジェクトの遂行をしていたというリリースから鑑みるに、恐らくクラウドバンクはモニタリングを(少なくともSBISLよりは格段に)適切にしているということなのかなとは思え、その部分では信頼出来る会社と言っていいんだろうなと現時点では思ったりします。

 

ところで、プロジェクトを実質的に主導する企業ということは、その企業やその企業の息のかかった下請け企業へ、SPCへの貸付資金が発注という形で流れていくわけですから、少なくとも当該バイオマスファンドの貸付資金の幾ばくかは、テクノシステム及び関連企業に(流用という形ではなくとも)流れたとは思うんですよね。

でも、その後のモニタリングを適切にしていたことで、プロジェクトを遂行しないのであれば、発注し支払った金額を返すように要求して、返済がなされた・・・のか、

一部は毀損したりしたのかもしれないものの、(発注し、支払った金額が破綻したため無意味なものになったとか)その更に下請け企業等の実作業を行う企業との関係が再構築され、発注されている案件そのものの頓挫自体は避けられた・・・のか。

その詳しいリアルな実情は何とも分からないものの、

実際、会員限定情報においては「協力会社とクラバンの役職者が運営してきたから大丈夫」的なニュアンスの表現もありますし、そこまでやっていたからこそ、新規の連帯保証およびプロジェクト主導会社であるL社とクラウドバンクは既にそれなりに強い結びつきが他案件であることもあり、案件の移譲もスムーズに出来た。

 そんな感じでしょうか。

 

こうして見ると、「自社の仕事は集金」みたいなことを嘯いていたSBISLと、

クラウドバンクでは、案件に対する力の入れ方というか責任の乗せ方が違うのかなとは何となく思いました。

実際、感情的な部分はともかくとしても、ソーシャルレンディング事業オンリーのSBISLに比べると、クラウドバンクは自社でも不動産の取得やクリーンエネルギーの開発なども行っており、ソーシャルレンディングを柱としつつ隣接する部分の分野を自社でも事業としていることで、貸付先に問題が起こった時に代打的にプロジェクトを進めたり、自社にあるノウハウ等と照らして貸付先のモニタリングが適切に出来るってことなのかもしれません。

そのあたりは、オーナーズブックとかポケットファンディングとかにも言えるかもしれませんが、他の事業がある(むしろ上記2社はソシャレンが枝葉かもしれませんが)事業者の方が収益構造としても、こうしたトラブル対応にしても、一本足の業者より安心感があるというのは、やはり言えるのかもしれませんね。

 

償還される時まで多少なりとも不安は募りますが、(そして別会社の案件もちょっと不安要素があるものも・・・)

私自身は、まずはクラウドバンクのリリースを信じて償還を待ちたいと思います。

 

以上、素人ブロガーが自分なりに今回もお伝えしてみました。

 

クラウドバンク

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