ソーシャルレンディング業者の中でも、唯一無二のサービスと言える、
クラウドクレジットについて有名業者さんなので私なんぞが紹介するまでもないかなと思いつつ紹介してみます。
クラウドクレジットは海外案件専門のソーシャルレンディング業者で、
クラウドクレジット本体が金商業者として募集を行い、
日本の子会社からエストニアの子会社にグループ間の貸付を行って、
エストニアの子会社(貸金業者)が様々な企業へ更に貸付を行う。
というようなスキームとなっています。
つまり日本の案件を取り扱わないので、日本の貸金業である必要はなく、
日本においては貸金業者ではなく、普通の金商業者という形になっています。
まあ、極論を言えば、エストニアのクラクレさんから日本へ貸付することは出来るでしょうし、
(↑結局その場合、恐らく日本で貸金業登録をしないといけないから直接は出来ないか・・・)
このあたりは不勉強なので掘り下げませんが、
サービスの特徴としては「成長の余地のある国、地域への貸付のため、利回りが非常に高い」
ということが挙げられます。
例えば、私も投資したことのある、ルーブル建てやタンザニアシリング建ての案件は利回りが12%台。
これは日本ではサラ金、街金並の金利であり、日本国内でこの利回りのあるソーシャルレンディングの案件がこの先出たとしても、
それは相当なリスクがあるはずで、(単に私たちが貸金業者としてそのまま貸し付け。とするならばともかく、ソーシャルレンディング業者を間に挟む以上、末端は更に上がるわけですしね)
人に推奨出来るような内容ではないことが想像されますが、
成長途上の国家、地域であれば、対外的な通貨価値の下落、国内のインフレ等によって、
実質的な借り手の負担感は数字ほどではないこともありえるわけで、
事実、何の問題もなくこういった利率でも満額償還しているファンドがたくさんあります。
ただし、実質的に借り手の負担感が金利の数字ほどでもないというのは、
逆に言えば、為替で円高が進み、投資家としては実質的な利回りが下がるリスクが高いということでもあり、
記載されている利回りが予定通り払われるとは限らない(というか下回る可能性がある程度高い)ことに留意しないといけないということでもあります。
実際、私自身12%台のルーブル建て案件がコロナの影響もあり、
(ロシアは産油国なのでコロナ等で人の往来がなくなればルーブル安になりやすい。
また、親ロシア派のトランプ前大統領の落選等の影響も現状はあるでしょうか)
満額償還かつ-10%台での利払いになったこともありました。
基軸通貨や先進国通貨に比べて信頼度の低い途上国の通貨は、
国そのもののインフレもあって、信頼度の高い通貨に対してほぼ必ず下落するため、
基本的には長期の貸付案件だと、利回りが高く設定されます。
(下落する確率が高いため)
そのため、逆に短期の貸し付け条件は、利回りが長期に比べて低いです。
このあたりは日本国内の案件だと、
長期の方が安定的に貸し出せる分、利回りが多少下がり、
短期は短期であるコストを加味して利回りが上がる傾向があるのと比べると、
逆になるので注意が必要かもしれません。
また、ドルやユーロ建てであったとしても、いずれも日本に比べるとインフレ率が高いため、緩やかではありますが、長期の方が利回りは上がる傾向にあります。
つまり、本当の意味で現地通貨建てかつ高い利回りを狙うならば、なるべく短期かつ高い利回りが書いてあるファンドを選び、
もう少し落ち着いて長期投資の出来る、長期案件を好むのであれば、
そのデメリットを消して、利回りだけ高められる円建てファンドにすると良いと言えると思います。
その他にも、利回りは他案件よりも下がるものの、案件として社会への貢献度の高い社会インパクト投資ファンドがあるので、
そういった心情的な満足、案件としての透明度の高さを求める方向けのファンドもあるのは、会社としてのウリでもあるなと思います。
どうしても他よりも条件の良いファンドは、
需要家が海外の金融業者(平たく言えば消費者金融)であることが多いです。
これは、日本に比べて借金に対する抵抗感の低い国で、日本を遥かに超える年率でエンドユーザーへ貸し付けられる金融業者が、資金需要家だから。
この部分をお金儲けに走りすぎていて、自分としては合わないなと感じる人もいれば、
成長途上国の人の需要を満たすお手伝いをしつつ、自身にも大きな利回りが入ってくるから魅力的だと思う人もいるでしょうし、
海外専門かつ、為替リスクのある案件も多く、案件としても尖ったファンド(社会インパクトもそうですし、サラ金的な資金需要家に無担保+高い利回りで貸付もそうでしょう)も多いので、
どうしても、投資し始めたばかりの人よりは、もう少し慣れてきた人向けのサービスであることは間違いないですが、
個人的には、海外案件に投資することで、今まで名前程度しか知らなかった国の特徴、文化や風土、
色々な国の為替の値動きなども楽しく気にかけられるようになったこともあり、
満足しているサービスの一つです。
ファンドの特徴が多種多様なので、利回りだけで見ると良いファンドとそこまででもないファンドと色々ありますが、
特定のファンドだけをここで特にお勧めと書くのは一面的な考えの押し付けのようにも感じられるのでしないことにします。
また現時点で良いファンドだとしても、途上国の場合はカントリーリスクがあるので、
1つのファンドを妄信するよりはある程度分散投資をする方が安心とも言えます。
(クラクレ自体も分散投資の推奨をしており、パッケージ商品も割と人気があります)
そういったこともあるので、ここで特定ファンドを挙げることは一旦避け、
私自身が優先的に検討するファンドについてはその内、別途何かの形で記事にしたいと思います。
貸付先の経営状態やKPIなどの公開も全体公開でなされており、
定期的に来るレポートなども充実していて、それでいて勉強次第で高い利回りも享受出来るということもあり、
私の投資額は気づけば全業者中、最も大きいものになっています。
クラウドクレジット自体が赤字を抱えていることを考えるとややリスクを負いすぎているかなとも思いますが、
スキームの唯一無二な部分、視点の革新性もあり、大手企業の支援も手厚いので、
現状は自分なりに許容範囲かなと考えて、ある程度大きい金額を投資しています。
自分なりに多くを投資していることもあり、
また、広告掲載希望へのレスポンスも非常に速かったので、色々頑張って書いてみました。
というわけで、以上、紹介の記事でした。